気づかないうちに自分をいじめてしまっている人は、意外といます。それで、心や体が悲鳴を上げ、病気になってしまう恐れも。
まずは、「自分をいじめていること」に気づくことが大切です。自分をいじめている人の傾向と対処法について紹介します。

 

自分をいじめている人1:自分に無理難題を押し付ける

無意識に「自分をいじめている人」は意外と多い。自分との関係を良好にする方法_img0
 

自分の能力、持ち味を考えずに、無理難題を押し付けてしまっている人は、意外といます。
たとえば「体が疲れているけど、仕事と家事をがんばらなくてはいけない」「出世しなくてはいけない」「歳を重ねても、ずっと若い頃のように美しくなくてはいけない」……こんなことを押し付けていたら、いつか心と体が壊れてしまうかもしれません。

どんなことも「手に入れること」よりも、「維持すること」のほうが重要で難しいものです。無理して手に入れたものは、ずっとがんばり続けないと維持できないことも少なくないでしょう。
さらに、「無理をしている状態」は「通常の状態」ではないので、いつか続けられなくなるときがきます。
そのときには、"無理した結果の代償”がついてくるかもしれません。なかでも「病気になる」という代償を負う人は、少なくないのです。

本当に「がんばるのはいいこと」なのか?


私たちは子供の頃から、「がんばるのはいいこと」だと教わってきました。でも、大人になってみると、「がんばらないほうがいいこともある」ことに気づきます。
人は本当に好きなこと、やりたいことは、がんばっているつもりがなくても、ついやってしまうものです。そして、そんなときは、自分も楽しんでいることが多く、上達もしやすいものです。
逆に、苦手なことは自分にムチを打つ気持ちでがんばらないとできないことも多く、なかなか上達しないことも……。

「無理したらできること」と「好きなこと・得意なこと」は違います。前者をやればやるほど、ストレスが溜まり、場合によっては、心身に影響を与えることもあるでしょう。それで寿命を縮めてしまっては、元も子もありません。
もちろん嫌なことがあったときに、ただただ逃げ出してしまうのはNGですが、現代は意外と、「嫌なことは、他の人に頼めるサービス、環境」も色々とあります。そして、「“自分にとって嫌なこと”が他の人は得意であること」もあるのです(※自分と同じようなやりたくない人にやらせようとするのは、よくありませんが)。

がんばるは、漢字で「頑張る」と書きますが、最近は、「顔晴る」という当て字も目にします。「歯を食いしばって無理(我慢)をする」のではなく、「晴れやかな表情(顔)で行う」ことのほうが幸せですよね。
無理をしすぎるくらいであれば、「自分がやらなくても済む方法(&得意の人にやってもらう方法)」を選択肢に入れてみるといいでしょう。意外と探せば、いい方法が見つかるかもしれません。

「自分自身に厳しい人」は意外と多いものです。それが、自分をいじめることにつながることもあります。次のページで紹介します。
 

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【漫画】「自分嫌い」を克服するには?
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