「やっておしまい」ではなく、まとめることで思考のサイクルが身に付く

自ら学ぶ「自走できる子」を育む、夏休みの過ごし方は?中学受験にも役立つ「自由研究」のすすめ<br />_img0
 

自由研究のまとめ方は、大きく分けるとこの3つになりますが、どのスタイルを選ぶかは自由です。例えば、絵を描くのは得意だけれど、文章を書くのはあまり得意ではないという子は、壁新聞の方がまとめやすいかもしれません。逆にいろいろなことを書きたいという子は、タブロイドやレポートのスタイルにするといいでしょう。

 

ただ、どのスタイルを選ぶにしても、押さえておきたい内容は次の5つです。

① 表題とサブタイトル
表題は自由研究の「テーマ」にあたるものです。その先に続く中身を読んでもらうには、読み手が興味を持つインパクトのあるタイトルにしましょう。例えば、焼きそばにレモン汁をいえると焼きそばの色がピンク色に変わるという実験をしたなら、『カメレオン焼きそば』なんてタイトルが面白いかもしれません。

しかし、それだけでは何を言いたいのか分かりません。そこで必要なのがサブタイトルです。サブタイトルは表題を補足する役割があります。例えば『カメレオン焼きそば 〜焼きそばにあるものを入れると色が変わる〜』といった補足が入ると、「なんだかおもしろそうだな、読んでみたいな」と思わせることができます。

② この実験をしたきっかけ
「まとめ」というと、実験手順と内容・結果を書けばOKと思っている子が多いようですが、その前に書いておきたいことがあります。それは、なぜこの実験をしようと思ったかという動機です。または目的でもいいでしょう。それがあることによって、この実験が自分にとっての研究になります。

何も難しいことを書く必要はありません。例えば「前にテレビで焼きそばの色が変わるのをみて、おもしろそうだと思った。本当に変わるのか自分で試したいと思った」くらいのことでもいいのです。なぜそれに関心を持ったのかを書いておきましょう。

③ 準備したもの
実際、自分が実験をしたときに使ったものを書きます。家にあるもの、新たに買ったものなどを書いておきましょう。

④ 手順・実験内容を写真入りで紹介
「まとめ」の要となる部分です。実際の手順は番号をふって、簡潔に書きます。各工程を写真やイラストで記録するといいでしょう。