「残念だけど、この人とは合わないな」と感じたら、距離感を見直すのがいいと思います。会うのがストレスだと感じるなら徐々にフェードアウトする、たまに近況を聞くのは刺激になっていいなと思うなら会う頻度を下げる、長時間になりがちなお茶やディナーではなくランチタイムに会うようにする……いろいろやり方は考えられます。

「幹事役」が、人間関係のストレスを軽減する?

「自分の話ばかりの友人と距離を置きたい。でも他の友人とは仲良くいたい」大人の友情の落とし穴。解決策は?_img1
 

問題は、シオリさんのケースが「グループ交際(恋愛ではなく友人ですが)」なことですよね。しかも、このグループの幹事役をしているのが、まさに苦手な人とのこと。

グループの中にはもっと親しくなりたい人もいるのに、グループ交際をしている限りは苦手な人とも会い続けなければならない……。シオリさんが感じているのはこんなジレンマかと思います。

一度、発想の転換をすべきです。シオリさんが自ら幹事となって、好きな人・会いたい人に声をかければいいのではないでしょうか?

気になっている友人と共通の趣味や、「行きたい」と言っていた映画・美術館などを、これまでの会話から思い出してみてください。そしてたとえば、「あの映画好きって言ってたよね? シリーズの最新作が公開になるけど、仕事帰りに二人で行かない?」みたいに、個別の共通点を探して自然と誘ってみるのはいかがでしょうか。気になるようであれば、後からサラッと事後報告すればトラブルにはなりにくいと思います。

「そろそろ集まらない?」と声をかけて、みんなのスケジュールを調整し、集まるお店の候補を考え……。幹事役って実は結構面倒くさいですよね。でも、その手間を引き換えに、「自分の好きな人と会う」希望を叶えることができます。

「誰かが企画して、自分はそれについていく」という発想のままだと、その企画に対する不満やモヤモヤはなかなか解消されません。大人の友人関係においては、自分から動く方が実はストレスフリー。シオリさんが、お友達と素敵な時間を過ごされることをお祈りしています。

 

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文/梅津奏
作画/Sumi
構成/山本理沙

「自分の話ばかりの友人と距離を置きたい。でも他の友人とは仲良くいたい」大人の友情の落とし穴。解決策は?_img2
 

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