未成年の早熟ゆえの危うさをテーマにした
『18／40～ふたりなら夢も恋も～』（TBS系）
『18／40～ふたりなら夢も恋も～』のヒロイン・有栖（福原遥）は、18歳で妊娠してしまうという早熟な女の子。本作では、シングルマザーとして子どもを育てていくと決意した有栖と、40歳のバリキャリ・瞳子（深田恭子）のシスターフッドが描かれています。
『17.3 about a sex』（ABEMA）など、配信ドラマでは女子高生たちの早熟ゆえの悩みを取り上げる作品はありましたが、最近の地上波では、恋愛に興味がなかったり、結婚できないと悩むヒロインの心の変化を描く作品が多かった。
令和に入り、恋愛がすべてじゃないという風潮は強くなっているけれど、恋愛にのめり込んでしまう若者はたくさんいるし、後先考えずに自分を傷つけてしまう人もいる。『14歳の母』（日本テレビ系）のように、未成年の早熟ゆえの危うさをテーマにした作品があればなぁ……と思っていたので、『18／40～ふたりなら夢も恋も～』はドンピシャでした。
未成年の妊娠をテーマにしながら、出産のタイムリミットが迫ってしまった瞳子の葛藤も描く。その塩梅が絶妙なドラマです。
目黒蓮は令和のキムタクに？
『トリリオンゲーム』（TBS系）
目黒蓮に“キムタク”っぽさを感じるのは私だけでしょうか……。もちろん、ふとした時の表情が似ていたり、外見的な理由もあるのですが、それ以上に歩んできた道筋が似ている。
木村さんは、『ロングバケーション』（フジテレビ系）や『ラブジェネレーション』（フジテレビ系）、『Beautiful Life ～ふたりでいた日々～』（TBS系）などのラブストーリーで世間をときめかせたあとに、『HERO』（フジテレビ系）などお仕事ドラマで男性からのリスペクトをゲットしていました。そのため、男女ともに人気が高い。
目黒さんも、『silent』での好演のあとに、サクセスストーリー『トリリオンゲーム』に挑みました。ちょっと（というか、だいぶ？）変わり者だけど、頭のキレるハルは、男性からも支持を集める役柄になりそうです。
また、すでに運命的な脚本家に出会っているところも似ている。木村さんには北川悦吏子さん。目黒さんには、生方美久さん。そして、木村さんは松たか子さんとたびたび共演されていましたが、目黒さんも今田美桜さんと連続して共演しています。タッグを組むのに最適な脚本家や共演者に恵まれている点でも、同じイズムを感じます。
どこかエモーショナルな空気を感じさせる作品が多い夏ドラマ。「最近、ドラマ観ていないんだよな〜」という方も、ぜひカムバックしてほしいです！
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