旗を立てる


私は「やらなきゃ」と思うと、とたんにやる気をなくすタイプ。目標を立てるのが苦手です。だから目標じゃなく“旗を立てる”やり方が好きです。

“旗”は憧れとか「こうなったらいな」という希望。だから旗を見ると気持ちがうきうきするんです。今は少し遠く思えるものでも、旗が目印となって行きたい方向を示してくれたりも。

団地暮らしの50代女性の人生が激変。身軽に明るくなった彼女が、「片づけ」から得たものとは?_img4
 

たとえばインテリアでいうと『ババグーリ』の銅のやかんが私の旗。値段が張るので「いつか」と思っていたのですが、どうしても欲しくて購入することに。すると「このやかんに合う道具をそろえよう」と、モノを買う基準ができ、インテリアに統一感が出ました。

憧れのメーカーの麦わら帽子は、おしゃれの旗。いいなと思いつつ「私には似合わない」と思い込み、なかなか購入できずにいました。ところが、試着したら思いのほかしっくり。以来、ファッションの幅が広がりました。

旗には「憧れを現実にする不思議な吸引力がある」というのが私の実感。現状はどうあれ、立てておいて損はないと思います。

 

著者プロフィール
しょ~こ さん

1967年京都生まれの京都育ち。高校を卒業しOLを経て結婚。専業主婦からヤクルトの販売、広告代理店勤務を経てフリーライターに。おもな活動はインテリア雑誌『Come home!』(主婦と生活社)や『暮らしのまんなか』(扶桑社)など。40歳でシングルとなり、53歳からインスタグラムのインフルエンサーとして活動中。
Instagram @shosworks

 

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『不要なものを手放して、50代からは身軽に暮らす 自分、おかえり!』
著者:しょ~こ 主婦の友社 1540円(税込)

部屋の片づけの過程をインスタグラムで発信し、フォロワー数24万人超えの人気インスタグラマーとなった「しょ~こ」さんの初の著書。彼女が実践した片づけ法だけでなく、片づけを通して見つけた、身軽に明るく生きる「思考のヒント」や「暮らしの工夫」についても紹介しています。「自分にもできそう」と思わせる等身大の暮らしぶりや発想、親近感のある言葉の数々が魅力です。


構成/さくま健太
 

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