ドラマ・漫画・ラジオのヒットメーカーたちは、今何を思うのか


昨年放送され、筆者にぶっ刺さりまくったドラマ『エルピスー希望、あるいは災いー』(カンテレ制作・フジテレビ系列)のプロデューサー、佐野亜裕美さんが登壇するイベントがあると聞きつけ、『エルピス』の深い沼からいまだ抜けせない筆者も参加してきました。

「とても見切れる量じゃない」コンテンツが溢れている。『エルピス』佐野亜裕美さんの言葉から考えた、「量産と質」へのジレンマ_img0
『エルピスー希望、あるいは災いー』を手がけたカンテレ プロデューサーの佐野亜裕美さん。

そのイベントとは、7月20日に開催されたメディア従事者向けの「MEDIA DAY TOKYO 2023」(主催・企画:PR TIMES、企画・運営:CINRA, Inc.)。佐野さんが登壇したのは「クリエイターエコノミー時代にメディアが持つべき視点。これからのメディアをテレビ・漫画・音声コンテンツのトップランナーが語る」というセッション。集英社の漫画編集者・林士平さん、ニッポン放送のプロデューサー/ディレクター・石井玄さんも出席しました。

「とても見切れる量じゃない」コンテンツが溢れている。『エルピス』佐野亜裕美さんの言葉から考えた、「量産と質」へのジレンマ_img1
人気漫画を世に送り出す集英社の敏腕編集者、林士平さん(写真左)と、ラジオ界のヒットメーカーとして知られる、ニッポン放送の石井玄さん(写真右)。

林さんは『SPY×FAMILY』『チェンソーマン』などの超ヒット作を担当する敏腕編集者。そして石井さんは、『オールナイトニッポン』全体の統括であるチーフディレクターを務めたラジオ界のヒットメーカーです。

そして改めて、佐野さんの代表作品はこちら。『99.9 刑事専門弁護士』『カルテット』『大豆田とわ子と三人の元夫』『エルピスー希望、あるいは災いー』など。

 

『エルピス』は脳や心臓やあらゆるところに刻み込まれた作品


いや! いくらなんでも名作揃い過ぎる!! 『大豆田とわ子と三人の元夫』(カンテレ制作・フジテレビ系列)も大きな話題となったのが記憶に新しいと思います。ちなみに『大豆田とわ子と三人の元夫』『エルピス』両方の主題歌の制作を務めたのが、今超話題のトラックメーカーSTUTSさんとシンガーソングライターのbutajiさんなんです。『大豆田とわ子と三人の元夫』の主題歌『Presence』は、各話ごとに出演する俳優とラッパーがコラボし、大きな話題を呼びました。

『エルピス』の主題歌『Mirage』では主演の長澤まさみさんが、SuchmosのYONCEさんとボーカルを担当し、こちらも大きな話題となりました。主演の長澤まさみさんはもちろん、脇を固めた眞栄田郷敦さん、岡部たかしさん、池津祥子さん達の演技も話題になりましたよね。『エルピス』について語り出すともう止まらないのでここらへんでやめますが、『エルピス』は筆者にとっては忘れられない、脳や心臓やあらゆるところに刻み込まれた作品です。
(こちらのレビュー記事に感想を詰め込んでいるのでよかったら読んでください)