早くも完全フリーランスになって4カ月が経ちました。業界にもよりますが、社会全体で見ればやっぱりフリーランスって少数派なので、行く先々で根掘り葉掘り色んなことを聞かれます。でも筆者個人としては、必ず言っているのは、「なれるものなら会社員。フリーランスは絶対に辞めたほうがいい」ということです。巷に溢れているのはフリーランスって「自由」で「キラキラ」した働き方、みたいなイメージ。

でも筆者は、ライターという働き方の選択肢がほぼフリーランスしかないので、仕方なくフリーランスになった口です。フリーランスに憧れたこともありませんし、フリーランスが自由な働き方? ご冗談を! みたいに思ってしまいます。

会社員を辞めた今、その気持ちはさらに加速! フリーランスと聞くと、満を持してなりたくてなった、と思われがちですが、様々な理由で会社員として働けないがゆえにフリーランスになるしかなかった、という人も実は結構いるんです。フリーランスっていい働き方だよ☆ という記事を期待していた方にはごめんなさい。今回はフリーランスのしんどいポイントについてお話していきます。
 

「おはようからおやすみまで一人」の孤独

 

フリーランスになって感じるのは、自由だからこそ感じる不自由さ。その最たる例は、孤独であることです。今職場の人間関係がうまくいっていない人は、誰とも関わらない働き方っていいな、と思うかもしれません。でも、嫌な人間関係を解決する方法って、人間関係自体を無くすことではなく、いい人間関係を築くことなんですよね。

 

最近の若者は職場の濃密な人間関係を嫌う、みたいな印象が先行していますが、頻度の多い飲み会や社員旅行などは置いておいて、それ以外の日常的な会話や雑談といったコミュニケーションは、若者も必要としている印象があります。

よく、フルリモートになって人との関わりがなくなって病んだ、なんて声を同世代から聞きます。フリーランスだって取引先はあるので、もちろん人とは関わるのですが、スポットで仕事のためだけの人間関係なんです。作業は基本ひとり。だから雑談の機会もなくなり、筆者は相当精神的に不安定になりました。

どこかに所属していること、周囲とのコミュニケーションって、本来人間に必要なものなんですよね。それがなくなるというのは、生活の土台、基盤が揺らぐような大きなことなんです。正直部屋にずっとこもって、おはようからおやすみまで誰とも話さないと、頭がおかしくなりそうな気がしてきます。カフェに行くのも、コワーキングスペースを借りるのもお金がかかるんですよね。