A:心室細動という重篤な不整脈で、けいれんのような動きで血液を流すポンプ機能を失った心臓に対して、電気ショックを与えて、正常なリズムに戻すための医療機器です。
「現在、国内には約65万台のAEDがあると言われています。しかし、倒れる瞬間を目撃された心停止の中でも、約半数は心肺蘇生を受けておらず、更に、AEDによる電気ショックが行われたのはたった4.1%となっています。
AEDは「心室細動」という心臓の震えに対し、電気を流すことで心臓の動きをもとに戻すためのもの。止まってしまった心臓を動かすには胸骨圧迫で血液を循環させることも有効です。
AEDをつけると必ず電気ショックが行われるのではなく、電気ショックが必要かどうかの判断をAEDが行いますので、躊躇せずに利用してください」
A:公民館、学校、駅にはあります。自治体によっては交番、コンビニ、バスなどにも。
AEDが確実にあるのは、駅、学校、公民館などの公共機関です。
地域によりますが、交番やコンビニに設置している自治体もあります。
また、救命救急を学べるアプリ「救命サポーター team ASUKA」には、AEDのマップの検索機能があり、もしも誰かが倒れた時、今いる場所の近くのAEDを検索し、AEDが設置してある場所まで道順を示してくれます。
まだ登録されていないAEDを見つけた際には、メールアドレスを登録してAEDの登録にご協力ください。
A:AEDのパッドが素肌に貼れていれば、取らなくても大丈夫です。
「女性が倒れた場合、『救命処置をしても後から服を脱がせたことを訴えられたら?』と、ためらいの声もよく伺います。AEDパッドを素肌に直接貼り付けることができていれば、下着を外す必要はありませんし、パッドを貼った上から布をかけて隠してもかまいません。
ジェンダーへの配慮はもちろん大切ですが、重要なことはAEDによる電気ショックの時間を遅らせないことです。一刻を争う救命現場では細かい配慮ができないこともご理解いただけますと幸いです」
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