ミモレ読者の代表として〔ミモレ編集室〕メンバーが綴る「私にとってのミモレ」。
今回はメンバーのプレッツェルさんのエッセイをご紹介します。

 

人生を手探りで進む中で、その旅路を照らしてくれるあたたかな灯


ミモレが始まった時、私は夫の仕事の関係で暮らしていた海外で子育てに奮闘していました。たくさんの人たちの優しさに支えられながら充実した日々を過ごしつつも、現地の言葉の習得や日本との違いにとまどうことも多く、先の見えないトンネルを進んでいるような感覚でした。

海外でも気軽に読めるweb女性誌ができると聞いて読み始めたミモレ。紙の雑誌とは違い、編集部の方たちの人柄や情熱がダイレクトに伝わってくるのが面白くてすぐにお気に入りに。以来、日本語が恋しくなった時や夜中に眠れない時、ふと時間ができた時などに一日に何度も訪れる癒しの場所となりました。

その後日本に帰国し、国内でも再度の引っ越しやコロナ禍と自分ではどうしようもできない環境の変化に翻弄されて心が疲弊していた時も、毎日お昼の12時に必ず更新されるミモレを見ると、ホッとしたものでした。自分がどんなに揺れ動いていても変わらずそこにある柔らかな光のように感じていたのだと思います。日常が戻りつつある今も、あれこれ疲れてしまった時に訪れて「よし、この後もがんばろっ!」となれる、心に明かりを灯してくれる存在です。
 

興味を広げてくれる道先案内人

 

最近はネットで情報を得やすくなったものの、AIの働きもあり自分の興味のある分野の記事が多く表示され、視野が狭くなりがちに……。ミモレでは様々なジャンルの記事が掲載されているので、今までは興味のなかった分野について知り興味を広げてくれる存在でもあります。

スマホさえあればいつでもそこにいてくれて、妻や母という役割だけではなく一人の女性として常に好奇心をもって新しい扉を開き、キャリアについて悩んだり考えたりしていいのだと気づかせてくれる。

また闘病記、介護、依存症、グリーフケア等々、リアルな世界ではなかなか人に聞きづらい貴重な話も多く記事にされていて、自分ではまだ経験のない出来事について知り考える機会やいろいろな気づきを与えてくれる「転ばぬ先の杖」でもあります。
 

一緒に成熟していける友達


始まった当初のミモレはファッションやメイク関係の記事が多い印象がありましたが、徐々にカルチャー、社会問題、ジェンダー、フェムテック、医療など様々なジャンルで読み応えのある記事が増え、時代に合わせて柔軟に変化しているのを感じます。ミモレ創刊以来のこの8年半、私にもたくさんの変化や試練がありましたが、その間ずっとそばにあった友達のようなミモレ。これからも一緒に変化しながら成熟していきたいなと思っています。

 

 

プレッツェルさん

美味しいものと器、シンプルなインテリアが大好き。趣味はピラティス・美術館&博物館巡り・断捨離です。

 

〔ミモレ編集室〕の詳細はこちらから>>