苦手は補い合い、得意は積極的に請け負う
――そんな「ワンオペ」期間も経験されて、本の中でも「育児は心の余裕を作ることが大事」とおっしゃっていますが、心の余裕を作るためにどんなことを実践されていますか?
パパ頭 僕と妻にはそれぞれの人生で培ってきた得意なこと、苦手なことがあります。でも、「育児に必要なスキル」って、「子どもが生まれてみて初めて分かること」がものすごく多いことに気づきました。だから、子育てや家事にまつわる得意と苦手がある程度見えてきたら、苦手な部分は補い合い、得意な部分は積極的に請け負う。そうやって連携することで、お互いに心の余裕が作れるような気がしています。この方法論が正解というわけではもちろんありませんが、我が家の場合はこのやり方で長年タッグを組んでいます。
――パパ頭さんと奥様とで、具体的にはどんなふうに分担をされたのでしょうか。
パパ頭 例えば、僕は料理が好きで比較的手際よく作れるので、料理は主に僕の担当です。妻は肌が弱く1日に何度も水仕事をするとすぐ荒れてしまうので、おむつ替えや子どもの体を洗ったりするのも僕がやるようになりました。逆に、僕は偏頭痛持ちで、睡眠不足になると不調が出やすい体質なので、夜中の寝かしつけや夜泣きの対応は妻がやってくれています。
パパ頭 そうそう、便利家電も取り入れてみたんです。調理家電の「ホットクック」は食材を入れて放っておけばよくて、一品作っている間も子どもに目配せしたり遊んだりできる。ただ、自動掃除機も思い切って購入したのですが、子どもがいると常に床にモノが散乱するので今は機能していません。自動掃除機に罪はないです。育児中は片付けの難度が上がるということを見落としていました。
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