日本の賃金水準が世界と比較して異常に低いこと、日本の低成長ぶりを最近よく耳にしますよね。「子どもを将来日本で働かせてよいのだろうか。少なくとも、日本でしか働けない子に育ててはならないな……。」と、考え始めた矢先、時代の一歩も二歩も先を行く、すごい青年を見つけてしまいました。
それが、合格率なんと1%、世界最難関のミネルバ大学に、日本人最年少で入学し、その刺激的な日々を動画で発信するYouTuber・ゆじーくん(@yuzzyuk)。世界中から選ばれた優秀な同級生と、堂々と英語で議論しながら、膨大な量の課題をこなしています。
彼が凄いのはその自立心と行動力。ご両親ともに英語ペラペラというわけでもない純日本人家庭に育ちながら、都内の中高一貫校の内部進学を辞退し、日本人が一人もいない英国の高校に留学。自分で道を選んで生きる力、目標に向かって行動する力が半端ないのです。
もともとは、とても内気な少年だったゆじ―くんが、どのようにしてこの“チャレンジ精神”と“行動力”の塊のような青年に育ったのか……? その秘密は、少年期から「自分で考えて行動しなければ達成できないミッション」を与えてきた、ご両親の教育方針にありました!
8月20日、講談社にてゆじー君のトークイベントが開催決定!
子どもの自立心を育てたいと願いつつ、つい過保護になりがちな私達にとって、ゆじー家の教育方針は参考になることばかり! どんな家庭教育を受けてきたの? 親御さんからどんなふうな声かけをされてきた? 英語は? 習い事は……?
ミネルバ大学の夏休み、日本に一時帰国しているゆじーくんに直接会って話が聞きたい!我が子の可能性を広げたい親必見の、ゆじーくんのトークイベントを開催します!
スペシャルトークイベント【ゆじー流世界と渡り合える「行動力」の作り方】
日時:2023年 8月20日(日)14:00開演
会場:講談社 6階講堂
一般¥3000 小中高校生学割¥2000 アーカイブ動画視聴¥2000
チケット購入・イベント詳細はコチラから>>
家族全員でノマド生活!?
世界一の難関大学に合格する行動力を育んだ『家族ノマド』とは?
「家族ノマド」……この言葉はゆじーくんのお父さんの造語。「デジタル機器を使い、自由な場所で仕事をする=ノマド」を家族単位でやってしまおう、というちょっと変わった考え方。今で言う“ワーケーション”に近いことを、時代に先駆け10年前に実行に移しました。そんなノマド家族の中で育ったことにより、ゆじーくんはやがて、世界最難関の大学に、日本人最年少で合格する事になるのです。
ゆじーくんの驚きの行動力の原点①
各地でミッションを課す!
最初の家族ノマドはゆじーくんが小学3年生の時に2週間滞在したハワイ。
そこで滞在中の目標を自分で決めるよう促されたゆじーくんは、「1週間以内に外国人と友達になる」という目標を立てました。もともと内向的でカタコトの英語しか話せなかったゆじーくんですが、2日目にこれを成し遂げてしまいます。
同じく小3では、北海道の超小規模校で2週間の転校生活も経験。最初は「新しい環境に飛び込むのが怖くて、学校に行かずに済む方法ばかりを考えていた」のに、お別れの日には号泣するほど転校生活を満喫。同じ日本の小学校でもまったく違う世界があること、飛び込むことで新しい出会いと発見があることを学びました。
その後も学校の長期休みをうまく利用した家族ノマド生活を続け、中1の夏休みには、オーストラリアで、午前中はテニスアカデミー、午後は語学学校へ通う、ハードな2週間を過ごします。
しかもこのテニスアカデミー、世界ランカーのプロが練習しに来るようなハイレベルなテニスアカデミーだったのです! 一方のゆじーくんは数カ月前にラケットを初めて握った超初心者……。でも、泣きじゃくり鼻水を垂らしながらも必死にボールを追いかけた結果、テニスの腕前は格段にレベルアップ。帰国後の部活でも、最も低いレベルのチームから一番上のチームに昇格し、さらにはキャプテンに選ばれるまでに成長。この経験から「背伸びしてでも高いレベルに身を置く大切さ」を学んだと言います。
そんなゆじーくんでも「一番過酷だった」と語るのが、中1の冬休みに滞在した3週間のニュージーランド。“英語力=日常会話で精いっぱい"のレベルで日本人ゼロの地元の公立校に通うことに。英語で出される指示も理解できず、同級生との会話もままならず……。孤立感と疎外感から挫けそうになりましたが、自分が思うほど周りは自分を気にしておらず、「自意識過剰になって殻に閉じこもることのもったいなさに気付いた」のだそうです。
ゆじーくんの驚きの行動力の原点②
中学生のうちに国内20社の企業訪問
各地で両親が用意した様々な環境でミッションをクリアしてきたゆじーくん。次第に「テストのために詰め込むような勉強は将来につながらないのではないか?」という考えを持ち始めます。そして、「将来に直接結びつくもの=自分が興味のある仕事をしている人に話を聞きたい」と思い立ち、企業訪問をスタート。
企業へのアポの取り方を調べるところから始めて、ゲーム会社など自分が興味のある国内の会社を約20社回り、それをブログ記事にして発信しました。
ついには子供だけで海外の企業訪問、そしてインターンシップも
中学3年生の夏休みには突然思い立ち、フィンランドのゲーム会社を友達と2人で訪ねます。英文メールを書くことも旅行の手配も自分たちで行い、思いついてから3日後には飛び立っていたというこの経験は、ゆじーくんの大きな自信につながりました。
それと同時に、自分の英語力の拙さと、英語力がなければ世界では何もできないことを痛感。その後の英語学習の一番のモチベーションになったと言います。
ゆじーくんの驚きの行動力の原点③
父親相手のプレゼンで「自分で方法を考えて行動する」スキルを体得
行動力が加速していった中学生のゆじーくんですが、そもそも国内の企業訪問にしても、企業にアポを取り、インタビューをして、その結果をブログにアウトプットするという一連の流れは、並みの中学生のできることではありません。
この、「大人相手に物怖じせず、自分で方法を考えて行動する」というスキルは、小学生時代に培われたものでした。
というのも、ゆじー家にはお小遣いやお年玉というものが存在せず、「欲しいものがあるときはプレゼンして手に入れろ」というルールがあったから。お父さんを「投資に値する」と説得できたときのみ買ってもらえる仕組みでした。
もちろんプレゼンが通らないことも。親のラケットを借りてテニスを始めたゆじーくん、中1の夏に新しいラケットが欲しいと訴えましたが「2本使用するほど上手くなっていないし練習もしていない。欲しければ自分で買え」と却下されてしまいました。
その後、お父さんは涼しい北海道へ1か月逃亡してしまったため、プレゼンをやり直すことができず、仕方なく、自分でフリマアプリを使って資金を稼ぐことにしたのです。
はじめは持っていたものを売るのみでしたが、途中から中古屋やフリマなどで商品を安く仕入れ、それらを利益が出る価格で売るように。仕入れたものが売れないなどの失敗も経験しつつ、最終的にはラケットとケース代以上の金額を稼ぐことができました。
小さい頃から積み重ねてきたこれらの経験が、今のゆじーくんを形作る土台になったことは言うまでもありません。
私立の中高一貫校を辞め、日本人が全くいないイギリスの高校へ!
やがて、ゆじ―くんは、詰め込み式の暗記で進学先が決まり、大学名で就職先が決まるような日本の仕組みへの疑問と、企業訪問で痛感した英語力の必要性から、海外、それも当時大好きだったハリーポッターの舞台、英国での学びを熱望するようになります。
「英語習得のためならイギリスよりもっと安価に学べる国がある」というお父さんに、「親元を離れ一人で海外に留学することは、正直怖い。でも自分の将来のためにそれが必要だと考えて、留学を志している。弱い自分が留学生活を全うするために、大好きなイギリスのハリーポッターの世界観に身を置くことが最大のモチベーションとなる」と、熱烈にプレゼン。
この熱意が伝わり、中高一貫校の高校への内部進学を辞退し、イギリスへ留学することを許されました。ただし、通常なら3年かかる過程を2年で終了し、ネイティブでも難しいIB(国際バカロレア)を取得するという厳しい条件付きで……。
イギリスの寮生活をYouTubeで発信!
日本人0のイギリスの高校では、様々な国から来た留学生と共に生活することで新たな価値観に触れ、数々のトラブルも経験。ゆじ―くんは、そんな毎日の様子をYouTubeで発信し始めました。やがて、寮生活で起こる楽しいことも失敗も、すべて飾らず等身大で見せるスタイルが好評を博し、チャンネル登録者数は20万人に。どんなトラブルも何とか乗り越えられるし、ネタになる……。そんなタフさと自信を身に着け、失敗を恐れず、むしろ自分の成長の糧とするゆじ―くんのスタイルが確立していきます。世界最難関、ミネルバ大学への挑戦も、ゆじ―くんにとっては自然な流れだったのかもしれません。
ミネルバ大学に在学中のゆじーくんの今
家族ノマドで育ったゆじーくんが通うミネルバ大学は、まさにノマド大学!
キャンパスを持たず、あるのは世界各地の寮。学生たちは各地の寮を渡り歩き、4年間で7都市を移動しつつ、現地でフィールドワークを行いながら、オンラインで学びます。現在、一時帰国中のゆじーくんも、9月からはアルゼンチンへ行く事となります。
ゆじ―くんの話を生で聞ける機会は今だけ! 質疑応答や、コミュニケーションの時間も設けておりますので、奮ってご参加ください!
ゆじーくん スペシャルトークイベントの詳細・チケット購入はコチラから
取材・構成/おざきゆか
【ゆじー】
2003年、大阪府生まれ。登録者数20万人のYouTuber(@yuzzyuk)。
東京の中高一貫進学校に通っていたもの、日本型の詰め込み教育に疑問を持ち、日本人のまったくいない英国の高校に単身で留学。
16歳でド田舎の寮生活をYouTubeで発信したところ大バズり!
国際バカロレア(IB)取得後、世界最難関、合格率1%のミネルバ大学へ入学。大学生活の様子を世界中から配信している。