猫の視線の先には、ちゃんと理由があった!
「ご飯、まだ?」「早く遊ぼう!」など、そろそろ猫のアピールが始まりそうだなと身構えていたのに、やけに静かで拍子抜けするときってありますよね。「どうしたの?」と、猫のほうに視線を向けると、誰もおらず、何もないところをただジッと眺めている――。こんな猫のミステリアス行動を目の当たりにしたことは、ありませんか?
「……まさか、幽霊?」と背筋がヒヤリとするところですが、実は猫の優れた“聴覚”が関係している説もあるんです。猫のかわいらしさの象徴である、ピンと尖った大きな耳には、ヒトの3~5倍の聴力が備わっていて、効率の良い集音器のような働きをしています。
それゆえに、ヒトには聞こえない、壁の中の排水管を水が流れる音や上階・隣室からのかすかな生活音、虫の羽音などに反応していると考えることもできるのです。この時、もう1つ注目したいのが、猫のしっぽの動き。もし、左右にゆっくり振っていればリラックスのサインです。仮にじーっと一点を見つめていても、猫自身がくつろいでいるとわかれば、ヒトも必要以上に怖がらなくてもいいのかも。
猫のミステリアス行動だけを見ると、「幽霊?」と焦りますが、これって早合点なのかもしれませんね。1つのことに気を取られて、全体を見通せずにいることって意外と多いように思えてきます。一旦心を落ち着けて、なぜそうなっているかを考えた上で、広い視野を持てば、思い込みが覆るアレやコレってまだまだある気がしてなりません。
今日も猫にならって、マインドフルな1日を。
マインドフル猫「猫の“ミステリアス行動”には理由があった!」
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文/高木沙織
編集/吉川明子
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