カナダに向いている人の特徴⑤ 雨や寒さが苦手ではない

 

カナダはすべての国土が北緯40度以北にある、つまり秋田県よりも北にあるということ。そのため、カナダの秋冬はとても寒いんです。北海道などの寒い地域に住んでいる人にはまったく気にならない問題かもしれませんが、東京より北に住んだことがない私は、こちらに来てから人生で初めて、厳しい寒さを体験しました。とはいえ、私が住んでいるバンクーバー界隈は氷点下になることは少なく、カナダの中でも雪もあまり降らない地域。住む場所次第では、冬は毎日のようにマイナス20度! というところも……。

また、バンクーバーは“レインクーバー”と呼ばれることからも分かるように、夏が終われば雨のシーズンに突入します。晴れる日はほぼなくなり、どんよりとした曇り空か、しとしと雨。あまりに太陽が出ないので、ビタミンDの摂取を勧められるほど。この薄暗い秋冬が終わるのは、その年によって多少異なりますが、おおよそ4月や5月。8月下旬にはすでに朝晩は薄手の羽織りものがないと寒く感じる日も出てくるので、暖かな春夏の時期はとても短いと言えます。

こんな天候に耐えられるかどうかも大事なポイントになります。快晴の日が長らくないと、気分が落ち込んでしまう原因にもなりますから……。

とはいえ、寒いのが苦手で、休みが取れる度にビーチリゾートに旅行していた私でさえ、気分転換しながら長い秋冬を乗り越えられたので、「絶対にイヤ!」という場合でなければどうにかなる気もします。カナダの夏はとても短いですが、湿気もなく、気温も高すぎず、日差しは強くても日陰に入れば風が心地よく、とても快適なので、秋冬の大変さは夏が来れば忘れてしまいましたから。

 

カナダに向いている人の特徴⑥自炊ができる

 

先に紹介したインフレや円安の問題とも繋がりますが、カナダで外食しようとすると、日本よりかなり高いです。さらに、出来合いのお惣菜やお弁当がたくさん並ぶ日本のコンビニやスーパー、お弁当屋のようなものはほぼないので、お金を使いすぎないように生活をしようとすると、自炊がメインになります。

お金に余裕があって、毎回外食のお金を払っても全然問題ない! という人は、この点は気にしないで良いでしょう。

向いている人の特徴を6つ書いてきましたが、「向いていない人」とは、これらのすべてが受け入れられない人です。
つまり……
①細かいことが気になる。柔軟性がなく、自分をまったく変えられない
②いつでもすぐに病院にかかれないと不安、日本のような医療サービスを希望する
③インフレや円安に対応できない
④英語が苦手、勉強するのもイヤ
⑤雨ばかりだと気が滅入る、寒いのは絶対に避けたい
⑥自炊ができない


あなたはいかがでしたか? 海外留学や親子留学、海外移住をするかどうかを検討するには、「心地よさ」や「自分の許容範囲」で判断するのも良い方法ですね。
 

構成・文/高橋香奈子
 

 

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