「ジェンダー・ギャップ指数」125位の日本から、30位のカナダに引っ越して変わった子供の感覚が、親子留学ならではのメリットだと感じた筆者。そのメリットを日本での生活と比較しながら、詳しく紹介します。
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昭和生まれの親の時代は、ピンクは女の子の色だった
古い話を出して申し訳ないですが、昭和生まれ、40代の親である私が子供だった頃。女の子の色、男の子の色がなんとなく決まっていましたよね? 男の子がピンクの服を着ていたら、きっと「男の子なのにピンクを着てる!」と指摘されていたでしょうし、女の子はブルーやグリーンを選ぶことはあまりなかったように思います。ランドセルの色を選ぶときだって、当時は色の選択肢があまりなかったこともありますが、男の子は黒、女の子は赤が定番のチョイス。
でも……平成生まれの子供にもまだあった「女の子の色、男の子の色」という感覚
平成生まれの子供の時代になると、私たちが子供だったときとは少しずつ変わり、色選びも当時より幅広くなりました。女の子の中で水色のランドセルの人気はとても高いし、男の子だからこの色、女の子だからこの色を選ぶという傾向も少しずつ減ってきたように思います。
大人の世界に目を向けても、男性ファッション誌を見れば、ピンクの服を提案している特集もあるし、男性芸能人が髪の毛をピンクにしたり、ピンクの服を着たりするのも目にするようになりました。
時代は変わってきた……と思っていましたが、それでもなお、平成生まれの子供たちの中にも、やはり「女の子の色、男の子の色」という感覚はなくなっていないように感じていたのです。
なぜなら、以前にピンクの服を息子に買ったときに、「ピンクを着るのは恥ずかしい」と言われたことがあったから。年頃の問題もあったかもしれませんが、ピンクの服を着ていくと、周りから指摘されそうとのことでした。それに、たとえばいくらピンクが好きな男の子がいたとしても、周りの目を考えて、ピンクのランドセルを選ばない(親が選ばせない)家庭もあると聞きます。
性別としてのそもそもの差があるのは理解していますが、色選びだけでなく、「女の子だから」「男の子だから」という枠で無意識に区別されすぎることや、「女の子らしい」「男の子らしい」という感覚を植えつけてしまうことが、将来のジェンダーギャップにも繋がっていくのでは? という私の不安にもつながっていました。
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