フローライト計画を漏らしたのは本当に乃木なのか
テントは、フローライトを独占するために、土地の買い占めをしていました。しかし、計画の途中でバルカ政府にフローライトの存在が知られてしまった。そこで、真っ先に疑われたのは、情報を知らされたばかりの乃木でした。たしかに、彼が加わるまでは漏洩していなかったと考えると、疑われてしまうのも仕方がないのかもしれません。
でも、私はこの犯人はノコルなのでは? と考えています。なぜなら、まだテントで潜入捜査を続けたいはずの乃木が、わざわざ疑われるような行動をする必要がない。また、共同出資者のゴビ(馬場徹)を疑う意見も多く挙がっていましたが、彼の場合は自分もお金を出しているため、共倒れになってしまう。なので、白だと思います。
では、なぜノコルがフローライト計画を漏らしたのか。それは、乃木をおとしめるため。これまで、ノコルはベキの愛情を一心に受けていました。なのに、本当の息子である乃木が現れて、父の愛が2分の1になってしまった。しかも、乃木は自分よりもずっと頭がキレる。嫉妬心から、計画を台無しにした可能性が考えられます。
また、政府と話している時に、乃木が意味深な感じでノコルの顔を見ていたのも気になるんですよね。察しが良すぎる彼のことだから、ノコルがしたことに気がついているのではないでしょうか。
そして、ノコルがフローライト計画を台無しにしようとしている理由として、もうひとつ浮かんでくるのが、ベキを生かすため。ノコルは、ベキが自らの命を懸けて、日本にテロを起こそうとしていることに気づいているのかもしれません。そして、フローライト計画がうまくいくまでは、ベキは安心して死ぬことができない。だったら、この計画を頓挫させてしまえばいいと思っている可能性もあります。
さて、まもなくすべての謎が明らかになる最終話が放送されます。敵か味方か、味方か敵か––––––。3ヶ月間、私たちに最高のエンタメを届けてくれた『VIVANT』に感謝の気持ちを込めながら、それぞれが選ぶ結末を見守りたいと思います。
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