なんだ、これは……めちゃくちゃカッコいいじゃないか!!

9月11日、午後8時過ぎのこと。仕事の合間にYouTubeで動画を流していた私は、BE:FIRSTの新曲「Mainstream」のミュージックビデオ(以下、MV)を見て、衝撃を受けました。

まだ見ていない方は、まずは一度、騙されたと思ってこのMVをぜひご覧ください。

いかがでしょうか。BE:FIRSTの7人のメンバーによる、一糸乱れぬキレのあるダンス。空気を切り裂くかのような鋭いラップに、芯の強さがありながらも、あたたかみのある歌声で歌われたメッセージ性の強い歌詞。それらのパフォーマンスが、地下や高速道路、ビルの屋上など「TOKYO」という大都市を舞台としながら、大勢のバックダンサーとともに壮大なスケールで繰り広げられていくMVの映像。

こんなにもパワーがあって、クールな表現で私たちに迫ってくるグループが、これまでの日本に存在していたでしょうか。しかも、楽曲のテイストは、現在の日本ではあまり“主流”ではないHIPHOPです。

BE:FIRST、すごすぎる。
これは新たな時代の幕開けじゃないか?

MVを見終えたとき、そのようなことを感じたのです。

 

「これこそBE:FIRSTの真髄」 世界に広がる新曲が生まれたわけ


そんなBE:FIRSTの「Mainstream」は今、大きな話題を集めています。

 

9月11日にグループの公式YouTubeチャンネルで先行公開されたMVは、公開からわずか5日で再生数749万回を突破(9月17日13時現在)。YouTubeの「人気急上昇中の音楽」でも1位にランクインし続けています。

YouTubeやSNSでは、昨年夏にリリースされた「Scream」の歌詞を引用して「時代の動く音が聞こえる……」と投稿する人が続出。今回初めてBE:FIRSTに触れた層からも「こんなにダンスが踊れるボーイズグループ、見たことない」「偶然見て、目と耳に入った瞬間に釘付けになりました」「今日からBESTY(公式ファンネーム)になります」といった、新しいファンからのコメントも多数寄せられています。さらには、世界の視聴者にも楽曲が響いており、英語やアラビア語、スペイン語、中国語など、各国語の賞賛コメントもさまざまなものが届いていました。

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一枚目から、SOTA、SHUNTO、MANATO、RYUHEI、JUNON、RYOKI、LEO


そもそも今回の「Mainstream」は、新しくファンになった方はもちろんのこと、BESTYにとっても、驚きと発見、感動のある新しい楽曲になったのではないでしょうか。これまでの彼らの楽曲は、HIPHOPをベースに置きながらも、メロディアスなものが多かったように思います。

それが今回は一変。音数を極限まで減らした超シンプルなHIPHOPサウンドに振り切り、メンバーの歌とラップ、歌詞のメッセージ性がより際立つ楽曲となりました。こうしたシンプルな構成の楽曲を、クールかつ攻めた表現として昇華させることは、実はとても難しいもの。メンバーの高いパフォーマンス力と、2021年11月のデビュー以来およそ2年をかけて培ってきたアーティストとしてのカリスマ性、明確に伝えたい想いやビジョンがあってこそ、実現できたものだと思います。

そうした難易度の高い新曲「Mainstream」が生まれた背景には、やはりメンバー全員の意志があったようです。楽曲の制作秘話を語ったドキュメンタリー映像によれば、仕事のスケジュールを進めていた韓国で、メンバーが自らSKY-HIに声をかけ、次にリリースする曲のイメージをプレゼンしたそう。彼らのHIPHOPのルーツを活かしながら「もっと攻められないか」と検討した結果出てきたのが、今回リリースされた「Mainstream」という楽曲の方向性だったのです。

ドキュメンタリーの中では、MANATOが今作について「僕たちの今までやってきた音楽的な道のバックボーンにあるものが、やっぱり『Mainstream』の核になっているし、これこそBE:FIRSTの真髄」と語っています。「Mainstream」という楽曲は、彼らの世の中に対する決意表明とも言えそうです。