ワンルームって最高! ものを減らして新たに手に入れた価値観

熊本地震をきっかけに「捨て活」を実践。40代独身、賃貸アパートで手に入れた、自分らしいワンルーム暮らし_img4

キューバチェアに座ってボリュームたっぷりの朝食を食べるapartment301さん。夕飯づくりをやめた代わりに、朝食はしっかり栄養たっぷりのメニューを摂るそう。(『捨て活で見つけた 「私」が主役のワンルームライフ』より)

ワンルーム=狭い。まれに広いワンルームもありますが、一般的な認識からするとそうですよね。でも、狭いから理想の暮らしができないとは思いません。たしかにあれも置きたい、これも置きたいとなると、広さが欲しいところですが、でも考えてみると、ワンルームのおかげで賃料は安いし、そうじもラク。なにをするにしても、わずか数メートルの範囲で生活できる家は、面倒くさがり屋の私にはぴったり。実はワンルームこそ理想の部屋だということに気づきました。

わが家は25平米。決して広くはありません。でもものが少なくなったおかげで、広く感じるようになったし、この空間が大好き。世間のものさしと、自分の幸福度が一致するとは限りません。

 

盛る部屋から、盛らない部屋へ

熊本地震をきっかけに「捨て活」を実践。40代独身、賃貸アパートで手に入れた、自分らしいワンルーム暮らし_img5

調理台側面と下部の茶色い板の部分は、黒のマスキングテープで覆い、モノトーンでまとめている。ワンルームだから、玄関から見える光景も細部にこだわる。(『捨て活で見つけた 「私」が主役のワンルームライフ』より)

間取りとしてもドアで仕切られている1Kより、開放感のあるワンルームが好きです。たとえ玄関から丸見えだとしても、こちらのほうがインテリアをつくりやすく、それに捨て活のおかげで、ピンポンの音であわてることもなくなりました。

でも、昔は違いました。おしゃれな雑貨や家具を加えるほどに素敵になるに違いない、と足し算で部屋づくりをしていたので、好きなものに囲まれている多幸感は味わえるものの、すぐに散らかってしまう……というのが難点でした。