クリスマスプレゼントに中古品!?北欧におけるモノの価値観
いつもはお財布のひもが固い北欧のひとたちが、ウキウキと買い物をするお店があります。それは、セカンドハンドショップ。北欧は物価が高く、日本と比べるとお店の選択肢にも限りがあり、ショッピングが「娯楽」とはあまりいえません。そんな中、セカンドハンドショップは食器から洋服や家具まで、探せば安くていいものが見つかる貴重な存在。
土日になると、スウェーデン語でLoppis(ロッピス)と呼ばれる蚤のみの市が各地で開催され、街には何軒も古道具のお店があったり。また、ショッピングモールの中にも、セカンドハンドの店舗が入っていたり。北欧では、ユーズドアイテムが買い物の選択肢のひとつとして、あたりまえに日常にあるのです。
こんなことがありました。スウェーデンにいる親戚たちで集まるクリスマスパーティで、叔母がプレゼントにと持ってきたのは、蚤の市で見つけたマグカップやオブジェ。「これ好きそう!」とピンときて、選んでくれたのだとか。贈り物は「新しいものでないと」と、どこかで思っていたわたしはちょっとびっくり。でも、新品では見つからないものを贈り物にするって、ロマンチックですし、いいアイデアだなぁと思います。
また、家の中でもユーズドアイテムはあちこちで見つかります。どこの家にお邪魔しても、「これは両親から譲ってもらった」という家具が必ずひとつは置いてあるのです。ペルニッレさんの家にある書類棚は、お母さんが働いていた歯医者さんで使っていたもの。また、ダイニングにある椅子と棚は、祖母から譲り受けたものなのだとか。北欧では築100年ほどの家も多く、新しいものよりも、古いものの方が家に合うと考えているひとも多いようです。
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