先週も公務にお忙しかったキャサリン妃ですが、その中で久々に気になるコーディネートが……。本来のジャケット好きに加え、皇太子妃というお立場も意識されてか、ここ最近ますます着用率がアップ。ほぼ毎回と言ってもいいほど、キッチリ・スタイルが基本になっているキャサリン妃です。

中でも色違いでお持ちなほどに偏愛アイテムの代表といえるのが、ZARAのジャケット。先週、そんなお気に入りジャケットの、4度目となる着回しを披露されました。

しかしそのコーデにちょっぴり違和感を覚えたワタクシ……。スタイリスト視点からそのスタイルを考察、そして物申しちゃいます(笑)。
 

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赤+ベージュ+黒のカラーコーデに異議あり

2023年9月27日、イングランド南東ケント州の障害児支援施設を訪問。 ジャケット/ザラ ピアス/スペルズ・オブ・ラブ 靴/ボーデン 写真:PA Images/アフロ

こちらが先週のキャサリン妃。そして、見覚えのあるジャケットがZARAのものですね。この日、キャサリン妃は鮮やかな真っ赤のジャケットに、ベージュのニットを合わせ、ボトムはスリムシルエットの黒のパンツを合わされました。

ジャケットは肩パッド入りで、コンパクトな従来のコンサバジャケットに比べると、パワーショルダージャケットと言われるメンズっぽいニュアンス。それゆえ、フラットシューズと共に、下半身をスッキリ見せるべく、パンツとの相性は良いですね。

ただ1つ、違和感を覚えたのがカラーコーデ。インナーに合わされたベージュが、シックリきません。というのも、ジャケットの赤とベージュのニットは◎。エレガントなミラネーゼのように、コーデとして成立します。ただし、その場合は、ボトムは黒ではなく、白か生成りが好相性!

赤のジャケットに黒のパンツも勿論あり。ただし、その場合にはインナーは白、または黒でボトムと同色にするのが、スタイリッシュコーデのキーです。

要は、鮮やかな赤で素材感もある、インパクトの強いジャケットとのカラーコーデは、大きく2色までに統一すべし! なんです。

それを、今回キャサリン妃は新たな着回しとして、ジャケットの赤を軸に、ベージュ、黒という3色コーデに挑戦されました。実は、ベージュという色はかなりくせもの。上級カラーで、間違えると一気に地味でもっさりな印象にもなってしまうんです。

定番ベーシックカラーとされるベージュと黒のコーデも一見、「絶対合いそう」に思いますよね。しかし実はこの2色、ニュアンスが大きく違うんです。言うなれば、ミラネーゼとパリジェンヌの差ほどに……。

下半身を隠してみればエレガントなママ、キャサリン妃。一方、インナーを隠すとシャープでモダンなキャサリン妃に見えますよね。3色コーデの全身スタイルを見ると、アップスタイルも手伝って、中途半端で、なんだかお地味な印象に感じるのは私だけでしょうか。

4度目でイメチェンを図るべく、新たなコーデに挑戦されたことに拍手をおくりつつ、白のタートル、もしくは黒のカットソーとベルトでアクセント、というのが私からの提案です。

 
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