ミドルエイジが直面する介護やお金の問題について、介護の専門家でFP資格を持つ渋澤和世が、皆さんのお悩みにお答えします。今回は、住宅を購入する際に入る団体信用生命保険(団信)について。相談者の由美子さんの夫は不動産の購入を考えているそうですが、その理由の1つに団信の存在があるのだとか。話を聞いてみましょう。
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我が家は家を買うべき?
銀行員の夫と結婚して15年。新婚当初は社宅に住み、子どもが生まれてからは香港とシンガポールにそれぞれ3年ずつの海外赴任を経験しました。長男の中学受験のタイミングで日本に帰国し、以前の社宅に戻りましたが、最近今後の住まいのことで夫と意見が割れています。
ここでの生活はもう3年になりますが、そろそろ家のことを考えなければなりません。というのも、社宅にいられるのは入社後25年まで。夫はあと2年でそのリミットです。私は漠然と、この後はどこかの賃貸に移るんだろうとばかり思っていましたが、ある日夫が「そろそろ家を買おうか」と言い出しました。
私も夫も45歳。正直、これから住宅ローンを組むのはキツいんじゃないかとも思っています。また、私は父が転勤族だったせいで1つの土地に暮らし続けた経験がなく、自分がその土地に根を張るイメージが湧きません。それもあって家を買うことに対してあまり気乗りしませんが、夫に「自分に万が一のことがあっても、家があればみんなが安心だから」と説得されつつあります。
その話をすでに家持ちの友人にしたところ、「家に縛られたくないという由美子の気持ちもわかるけど、この先万が一旦那さんが亡くなってしまったとしても、家があればローンだけはチャラになるからねぇ」と言われました。それは夫も言っていた団信という制度のこと。住宅ローンの多くは団体信用生命保険の加入が必須ですが、フラット35の場合は任意だとも聞きました。
今は超低金利ですが、その分不動産の値段が上がり続けているので家を買う気にはまだなれませんが、とりあえず団信について知っておきたくなりました。ちなみに、私は2年前から正社員として働いているので、家を買うなら共同名義での購入になるかもしれません。団信のメリットやデメリット、選択のポイントがあれば教えていただけますか?
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