アクセルのような交感神経と、ブレーキのような副交感神経

暴走老人になる可能性も!?自律神経の乱れは、現代人の「迷い」が深く関係していた_img0
 

なぜ迷うと自律神経が乱れてしまうのでしょうか。

その前に、そもそも自律神経とは何なのかをご説明しましょう。

 

私たちの体は、1年365日、24時間、肺や心臓、胃腸といった臓器が一生懸命働いて、酸素を取り込み、全身に血液を流し、食べたものを消化吸収してくれています。その働きを自動的にコントロールしてくれているのが、私が長年にわたって研究してきた自律神経です。

この神経には、活動を促進する、車でいうアクセルのような働きをする交感神経と、休息を促す、ブレーキのような働きをする副交感神経があります。その2つの神経が、私たちが意識していないところで、アクセルを踏んだり、ブレーキを踏んだりして、うまくバランスを取りながら、心と体の健康を保ってくれているのです。

たとえば、暑いときには、交感神経が活発に働いて、汗をかくことによって体温を調節してくれますし、食事のあとは、副交感神経が活発に働いて、消化吸収を助けてくれます。何より、交感神経が血管を収縮、副交感神経が血管を拡張させているからこそ、全身にくまなくスムーズに血液が流れているのです。