生きる意味を考え続けている
──板倉さんが以前のインタビューで「『死ぬのが決まってるのに生きる』ということも理不尽だと思いませんか?」(新R25「僕はイライラしたまま死ぬ」インパルス板倉に“創作の源”をきいたら、想像以上の鬼才ぶりだった)っておっしゃってましたよね。板倉さんがどんな死生観をお持ちなのかすごく気になりました。
板倉:僕からすると「死ぬのが決まってるのに生きるということは理不尽」というのは本当に普通の感覚なんです。あと、この世界に、いいことをしたら寿命が延びるとか、そういうゲーム性が欲しいんですよね。
──ドラマ『ブラッシュアップライフ』(日本テレビ系)の、徳を積めば来世で人間になれるみたいなことですよね。
板倉:じゃないと、いいことをしても悪いことをしても同じになっちゃうから。例えば誰も見てないところでゴミ拾ったら、体をカスタムできるみたいな。腕からガトリング砲みたいなのが出せるようになるとかね。そういうふうにご褒美が欲しいですよね。
──それめっちゃいいですね。それがないのに、なんで生きなきゃいけないんだって思ってらっしゃる?
板倉:その辺の、なんで今こういうシステムで回ってるのかを突き止めようとしながら生きてる感じです。
──生きる意味を考えてらっしゃるんですね。
板倉:逆に考えていない人の感覚が僕はよくわからないです。
──世間では、「生きる意味を探しても答えはないんだから、探しても意味がないんだ」みたいなことよく言いますよね。
板倉:そういう考えもあるでしょうね。もしかしたら、最終的にはただ“無”になるだけだから、何やったっていいんだっていう結論に至るかもしれない。その辺に関してはまだ答えが出せていないんです。
──途中なんですね。
板倉:自然と考えちゃいますけど。だって「こんなクソゲーあります?」って思いますよ。この世界のルールって、結局なにしたって、もしちょっと成功したって、最後は全部失うんですよ。それだけは決定してるわけだから、こんなクソゲーねーだろと思いますけどね。もしそういうことを24時間考えていたら、もうとっくに死んでるんじゃないですか。でもそんなこと言いながらも世俗的なものに引っ張られるんで、僕は。ゲームにはまってるやつがそんな偉そうなこと言えるような立場じゃないなとも思いますよ。40歳超えてもゲームにはまって、一日やっちゃったりしてます。そんな僕が何を難しいこと言ってんだよって、自分でつっこみたくなることもあります。
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