ミドルエイジが直面する介護やお金の問題について、介護の専門家でFP資格を持つ渋澤和世が、皆さんのお悩みにお答えします。今回は、叔父一家の相続トラブルを前にして、遺言書の必要性について考え始めたという真理子さん。話を聞いてみましょう。
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叔父一家に相続トラブル勃発!?
先日、小田原に住む両親のもとへ帰省した際、叔父一家の相続トラブルの話を聞きました。父の兄にあたる叔父はこの夏83歳で亡くなりましたが、遺言書があり、その中身が「全財産は長男に譲る」というものだったのだとか。叔父には息子が2人、娘が1人いますが、叔父と同居して老後の面倒を見ていたのは長男夫婦でした。
それもあって叔父は長男に全財産を託したようですが、何でも次男と長女が自分たちへの遺産分割がないことに納得できず、専門家を巻き込んで大騒ぎしているらしいとのこと。
それなのにうちの父親は、「あっちは大変だな。そもそも遺言書なんか書かなければ良かったんだ。うちは争うほど財産がないからな」と他人事です。確かにそれも一理あるのかもしれませんが、我が家も一応実家は持ち家ですし、父も定年まである程度名の知れた企業で働いていたので、それなりの貯蓄はあるんじゃないかと思っています。
うちは私と弟の二人姉弟。弟と争うことは避けたいですが、かといって弟ばかりが優遇されるようなことがあれば、関係がこじれないとは言い切れません。そこで、家族全員が納得できる遺言書があった方がいいかもしれないと思い始めました。
遺言書の効力や、そもそも遺言書があった方が良いケースなどはあるのでしょうか。我が家はごくごく普通の一般家庭なので、父の言うように遺言書なんて少し恥ずかしい気もしますが……。
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