モデルとして、テレビ出演やラジオパーソナリティとしても活躍中の浜島直子さん、愛称“はまじ”。彼女がファッション、ビューティ、ライフスタイル、さまざまなジャンルで新しい自分を発見していく連載です。『けだま』『蝶の粉』と2冊の随筆集を発表し、文筆家としても才能を発揮するはまじ。そんな彼女がミモレ読者におすすめしたい本3冊を紹介します。
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「読書は日課」のモデルはまじが秋の夜長にすすめる本3冊
「寝る前の1時間と息子の習い事の待ち時間が、私の読書の時間。大好きでずっと読み続けている作家さんの作品や目利きにおすすめされた本、仕事の資料として読んでいる本など、つねに読んでいる本があり、読書は趣味というよりは日課のようなもの。
今回『ゆっくりと読書をするのにちょうどいい季節に、ミモレ読者におすすめの本を3冊紹介して下さい』というお題をいただいて3冊選びました。1冊はごくごく最近読んでよかった本、そしてもう一冊はお気に入りの小説、最後3冊目はエッセイです」
おすすめ本➊
又吉直樹『月と散文』
「又吉さんは文字の海を自由に泳ぐ、文字に好かれている人」だと感じた1冊
「又吉さんのエッセイ集『月と散文』は、私の本のイベントなどでもお世話になっているオンライン書店『COTOGOTOBOOKS(コトゴトブックス)』を主宰されている、本の目利き木村綾子さんからおすすめされた一冊です。小説『火花』は気になりながらも、まだ読めていなくて、エッセイを読む前にまずは話題になった『火花』から読んだほうがいいかなとも思ったんですが、この『月と散文』が妙に気になって、まずはこちらから読んでみることに。
初めて又吉さんの文章に触れて思ったのは、読んだ方は皆さんご存じだと思うのですが『本当に天才だな』と。書かれているのは、コロナ禍のステイホーム中の出来事やずっと昔の子どもだった頃のこと。普通なら見過ごしてしまいそうな感覚をすくい取って、ご自身らしい表現の仕方で綴られています。ちょっと意地悪にも書けるし、面白くも書ける。そのさじ加減も自由自在で、どうにでも文字の海を泳げる人で、文字に好かれている人。きっと世の中のさまざまな事柄が、又吉さんのフィルターを通して綴って欲しくて”書いて書いて!”と寄ってきているんだろうなと。比べるのもおこがましいですが、1篇の随筆を書くにもヒイヒイ言っている私としては羨ましい限りです」
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