読書や映画鑑賞ばかりが「インプット」とは限らない


ーー「どんな役もできる女優」として大活躍されている水川さんですが、役者としてこれだけアウトプットするにはインプットも必要なのではないかと思います。

水川:お芝居で演じるために資料を読みこむなどのインプット、というのはもちろんあるのですが、自分の成長のためのインプットというのは、よく言われる「本をたくさん読む」とか、「映画をたくさん見る」……みたいなこととは違うのではないか、と最近よく思っています。

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水川:私が考えるインプットは、なんかもう、自然がいっぱいのところに行くこと(笑)! 東京を拠点に仕事をしていると、どうしても自然と接する機会が少なくなってしまうのですが、例えばお休みの日に自然の多いところに行く。私の場合は車でさっと海へ行ったり、そこまでハードじゃない山登りをしたりするのですが、自然とコミュニケーションを取ってその力をインプットすると、ものすごく落ち着きますし、満たされるんです。いちばん最近行ったのはスリランカ。国内なら熊本の阿蘇がとても気持ちが良かったです。でも、べつに場所はどこでもいいんです。なんなら近所の公園でも(笑)。

今は情報が多い時代ですが、このインプットを行うと、自分にとって必要なものをちゃんと感じられたり、いるものといらないものがちゃんと見えてきたりするような気がしていて。そんな「削ぎ落とす」みたいな感覚もあるので、インプットという言い方とは違うかもしれませんが……。

ーー情報が溢れる時代だからこそ、逆に何を信じたらいいのか迷う人も多いのかもしれません。

水川:人のアドバイスにはもちろん良いものもいっぱいありますが、当然ながら一番大切なのは「自分」です。私のインプットの方法も、あくまで「私の場合は」ということ。「いいな」と思うところがあれば、そのエッセンスを取り入れればいいし、「ここは違うな」というところはパスすればいい。あまり良くないと思うのは、よくわからないのに「この人がこうしているから、これが正解!」と盲目的になってしまうこと。もっと自分を信じて、自分が「心地よい」と思うものをそばにおけたらいいなと思います。

 
 
 

<INFORMATION>
映画『唄う六人の女』
2023年10月27日公開

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竹野内豊と山田孝之がダブル主演を務め、不思議な森で暮らす美しく奇妙な6人の女に監禁された2人の男の運命を描いたサスペンススリラー。

2023年製作/112分/PG12/日本
配給:ナカチカピクチャーズ、パルコ
© 2023「唄う六人の女」製作委員会

ドレス¥198000/バウト(ボウト) 右耳のイヤカフ¥35200、左耳のイヤカフ¥29700、中指のリング¥30800、ピンキーリング¥25300、バングル¥49500/リューク ブーツ¥80300/カチム

【お問い合わせ先】
ボウト tel. 03-6434-0079
リューク info@rieuk.com
カチム tel. 03-6303-4622


撮影/女鹿成二
スタイリスト/番場直美
ヘアメイク/岡野瑞恵
取材・文/小川聖子
 

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