Q4. YouTubeで「倍速視聴」はしますか?(選択式回答)


・する⋯⋯44.1%
・しない⋯⋯39%
・YouTubeは見ない⋯⋯16.9%

 

倍速視聴になると4割が「する」と。講座のようなトーク形式の動画だと1.5倍速くらいでも聴き取れるという意見も。

 

Q5. 「映画や小説とじっくり向き合ってられなくなった」という声についてあなたの意見を教えてください!(任意・自由記述式)

 

じっくり向き合えなくなった自分に気づいたという声:

・動画を観ている時、観たい場面だけに絞りたくて早送りしている自分にハッとしました。私、じっくり向き合えてないなぁと。それは子どもにもすごく感じています。

・早送りや倍速はしませんが、「ながら視聴」が増えました。そのせいか大好きだった読書が減っています⋯⋯。

・小説は変わらないスタンスですが、映画はじっくり映画館で見る機会が減り、家で「ながら見」が多くなりました。

・好みでない作品だと「とりあえず視聴」「とりあえず読了」という感じで流し読みや倍速などになりがちです。

・YouTubeのようにだいたい10〜20分くらいのものだと、隙間時間を使って見られるということもあって頻繁に見てしまいます。
しかし、映画のように2時間以上となると億劫に感じるようになってしまったかもしれません。コロナ禍以降、すっかり映画館から足が遠のいてしまいました。
あと、ドラマは見逃し配信などがあるからいつでも見られるし、リアルタイムでの放送終了後に面白そうだったら一気に見よう⋯⋯なんて考えがちかもしれません。
ただ本に関しては時間を使って読むのは全然苦じゃないです。むしろたくさん読みたい。
しかも紙の本じゃないと落ち着かないです。

 

 

昔との変化を感じるという声:

・私は更年期だからだと思っていました。集中力がなく物語が頭に入って来なくて簡単なマンガばかり読んでしまいます。

・小説を読む時に文字を追うのが遅くなっていることを痛感しています。どちらかというと活字メディアに触れている時間は長いものの、小説となると、同じ行を何度も行き来したり、後から「あれ、どんな展開だったっけ?」と読み直しすることが多くなったなと感じます。

・感受性が若い時より低くなってしまった気がします。読書が趣味というほど好きだったのですが、最近は本屋さんに行っても読みたい本がなくなってしまいました。どれを読んでも作り物でリアリティを感じることができなくなってしまいました。

・ネットやデバイスのない環境に身を置かないと集中できなくなっていると感じます。

・私はタイパを求めるのではなく、ふざけたような内容の作品や軽い感じの作品、変に作りすぎた感じのきらきらした言葉が並ぶ作品が好きではないので、最近の映画や小説と感覚が合わないなと感じます。

・SNSをチェックするのに忙しくて読書に時間が取れてません。
読みたい本は沢山あるのに、本を読むよりSNSの為にスマホを触ることに時間を使ってます。
 

 

じっくり向き合っているという意見:

・コンテンツを厳選して気になったものをじっくり観たり読んだりします。以前より読書が贅沢な時間に感じます。

・映画は映画館で観るのでじっくり向き合えます。小説は異空間くらいの場所で読んだり、友達とテーマを決めて月一読者会を開いたりするなど、向き合うために覚悟が必要になっています。

・映画は、上映中のものだと何度も映画館に行ったり、ネット配信の作品だと巻き戻して何度も見るようになりました。(NetflixやTVerなどはありがたいです)。

・本当に興味があったり、楽しかったり、好きだったりするものは向き合えると思うので、「向きあえない=無理して見ているのかな?」という印象です。

・私は観劇が趣味なのですが、その場で繰り広げられる世界にそのまま向き合う環境なのでじっくり対峙するしかなく、そもそもそれを味わいに来ているため、リアル観劇においてはじっくり向き合うことができなくなったという実感は全くありません。

・映像の仕事をしているせいか、もともとYouTubeの動画のクオリティの低さに辟易していました(もちろん、テレビや映画と違う特性を持つメディアだと認識していますが)。また、まさに偏見ですが、手のひらサイズの画面という小さい世界に抵抗があるのでスマホで動画を見ません。映画や小説は今まで通り、堪能できています。
 

 

日々忙しくてゆっくり向き合えないという意見:

・YouTubeとかのせいではなく、若い頃に比べて仕事に育児に家事とやることが多く、自分の時間を持てなくて、じっくり小説を読んだり映画を観る時間がなくなった気がします。時間があったら、YouTubeも映画も小説もゆっくり向き合って見られると思います。

・見たいもの、読みたいものが色んな方向から入ってきて手に負えない状態なのかなと思います。取捨選択が難しいというか。あと、やはり家事や仕事など自分がやらなければならないことに忙殺されて、学生時代のようにそのことだけに集中する時間が限られているのかも。
というのは言い訳で、単に集中力の衰えかもしれません。

 

今回のアンケートでは、若い頃に比べると忙しくて映画や小説などに向き合えない、「ながら見」が増えたという声が目立ちました。やはり、ミドル世代の女性は仕事や家庭で日々忙しく動き回っているので時間がないと感じる人が多いのかも。
さて、Z世代に特化したクイックリサーチサービス『サークルアップ』が調査したところ、最も倍速視聴されがちな動画は「解説系動画」、次いで「推しの動画(登録チャンネル)」、また倍速視聴されにくい動画は「ミュージックビデオやドラマ」という結果になったそうです。確かに、音楽では「倍速」できませんよね⋯⋯。

次回の「〔ミモレ編集室〕にミドル世代の常識・意識を聞いてみた!」もお楽しみに!
 

〔ミモレ編集室〕は、ミモレのオフィシャルコミュニティです。「好きを伝え、つなぎ、つながる」をキャッチフレーズに、〔ミモレ編集室〕メンバーの一人一人がこれまでに培ってきた美意識や好きなこと、最近気になっていることなどを自由にシェアし、繋がる場です。


写真:Shutterstock
文・構成/大槻由実子

 

 

 

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