では、ここで種明かし! というのは、実はこの日のお洋服、着回しのような、初お披露目のような……と、私も初見で困惑したのですが、それもそのはずお洋服は3枚重ねだったんです。
 

ボウはケープにではなく、下のドレスコートに付いているもの!

2021年12月8日、ウェストミンスター寺院で行われたクリスマスコンサートに出席。 ドレスコート、ワンピース/キャサリン・ウォーカー クラッチ/ミュウミュウ 靴/ジャンヴィト・ロッシ 写真:ロイター/アフロ

こちらは一昨年のキャサリン妃のお姿なのですが、実はケープを脱ぐと、このスタイルになるんです。

この時同様に、1番下にはチラリと見える膝下丈のワンピースをお召しになり、その上にボウが付いたドレスコートを着用。ここまでが、2021年にデビューしていました。

そして今年更なる進化の如く、ボウが出るようVネックにデザインされたケープがプラスされ、ニュースタイルとして披露されたというわけです。

キャサリン妃にとって活躍シーンが多い赤という色で、同素材、シンプルかつトレンド感のあるケープを加えるというワザにビックリしつつ、今後より着回しの幅が広がること間違いなしで、楽しみです。クリスマスシーズンのマストカラーでもあるので、近々にも再登場する可能性もあるかも? ですね。

ではお待たせしました、韓国のファーストレディ・ファッションです!

 


新ファーストレディーは、凛としたクラシックファッション

写真:代表撮影/ロイター/アフロ

こちらは、ウィリアム皇太子&キャサリン妃ご夫妻が、大統領夫妻の宿泊先を訪問された際に撮影された記念画像です。
キャサリン妃の赤ファッション同様に、ウィリアム皇太子も赤のタイで韓国に敬意を示されたご夫妻の間に、主賓、大統領夫妻が。鮮やかなロイヤルブルーのタイを着用されたユン・ソンニョル大統領と、チャコールグレーでシックにまとめられた妻キム・ゴンヒ夫人。

光沢のあるグレーのピークトラペル、ダブルブレストのロングコートに同素材のスカーフを巻き、凛としたシャープなスタイルを選ばれた夫人。ウエストにはしっかりカーブが入り女性らしさもありつつ、黒髪と相まって芯の強さがうかがえる、いわゆるキャリア志向ファッションですね。

素材の上質さや、そして肌の透けないタイツに靴はパテントなど、甘さは要らないけれど、ファッションへのこだわりやオシャレ度も感じられるファーストレディ。
何より、現在51歳という年齢に全く見えない若さゆえ、全身チャコールグレーのワントーンコーデでも暗く見えないところがお見事です。

昨今貫禄アップ中だけに、41歳のキャサリン妃の方が歳上に見えたり?! 今回、華やかさをもってもてなしたプリンセスと、凛としたキャリアスタイルを見せたファーストレディと行った風に、立場の違いがファッションの差に現れたお2人でした。

今後韓国のみならず、世界的にも注目を集めることとなるキム夫人。シックでクラシック、例えればオードリーヘプバーンスタイルのようなファッションがお好みと推測する、新ファーストレディのお仕事ファッションも、私たちの参考になりそうです。


構成/高橋香奈子
 

 

前回記事「キャサリン妃41歳、皇太子妃の「完璧なロイヤル・ブラック・スタイル」を解剖」はこちら>>

 
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