子育ては、AIでもできないクリエイティブな仕事

元専業主婦の会社経営者が語る「子育て」のポテンシャル。子育ては仕事に必要な能力が身につく「最高のチャンス」_img0
 

一般的には、子育てはキャリア面にマイナスの影響を与えるものと捉えられています。しかし実は、子育てはさまざまな能力を育む機会であり、その能力はのちにビジネスの現場で活かすことができるのです。

女性が行なう家事は実に多岐にわたり、常に最適な判断が求められますが、家事のさまざまな技術も必要で、家計の管理も重要な役割です。それは、会社で上司の指示を受けてただタスクをこなすよりも、はるかにクリエイティブな仕事といえるでしょう。

 

今や社会の至るところでAIが活用されていますが、子育ては、とてもAIにできる仕事ではありません。

向き合う子どもにひとりとして同じ子どもはいませんし、予測不可能な状況に日々対処することとなります。それはAIの知能をはるかに超えた創造性が求められる仕事で、そう考えると、子育て中の女性はAIに対処できないほど難しい問題に日々対処している、 といえます。

たとえば、乳幼児を育てる時期を例に挙げれば、数時間おきの授乳や離乳食の準備、おむつの交換、子どもと遊び、寝かしつけ……といったように、文字通り気が休まる暇もないほど「仕事」が出現します。その合間には洗濯や家の片づけ・掃除など、家事も行なわなければなりません。保育園や幼稚園、学校に通うようになると、先生や他の親とのコミュニケーションも発生します。

いわば母親となった女性は、ビジネス現場よりもハードな環境で、忍耐力やコミュニケーション能力などさまざまな能力や資質を伸ばしていくことになるのです。