子育てはさまざまな能力を伸ばすことができる、最高のチャンス
※天野さんは先述の3つに加え、子育てで獲得できる能力として下記の4つを挙げました(本記事では説明は割愛します)。
④時間管理能力
⑤マルチタスク能力
⑥長期的な視野
⑦あきらめない心、根気強さ
これらの7つの能力は、子育てが女性にもたらしてくれる能力の一例で、実際にはもっとさまざまな能力があると思います。いずれにせよ、ビジネスの現場での仕事のほとんどは「ほかの人でもできる仕事」ですが、子育ては「自分だけができる仕事」です。会社での仕事は、自分が休んだり退職したりすれば、代わりに誰かがやってくれます。しかし、子育てはほかの人に任せることができません。
そう考えると、女性にとって子育ては、「自分にしかできない仕事」に取り組み、さまざまな能力を伸ばすことができる、最高のチャンスだといえます。
著者プロフィール
天野紹子(あまの しょうこ)さん
レガシィマネジメントグループCOO、株式会社セブンス代表取締役社長、株式会社レガシィ代表取締役専務。神奈川県立湘南高等学校、慶應義塾大学文学部を卒業。専業主婦として3人の子どもを育てる。2005年から夫が代表を務める税理士法人レガシィの組織改革に携わり、2006年に株式会社FPステーション(現株式会社レガシィ)顧問に就任。29年間の子育て経験で得た女性ならではの視点と能力を活かし、人事制度改革や会社のブランディング、リアルエステートコンサルティング部の創設、業績向上の仕組みづくり、生産体制の強化、組織風土の改革などを担当。6年間で売り上げを3倍に向上させた実績を持つ。著書に『真摯に生きる』(2012年)、『ブレークスルー』(2014年)など多数。本作が5作目となる。
『子育ては最高のキャリア、最高のウェルビーイング』
著者:天野紹子 日刊現代 1540円(税込)
専業主婦として3人の子どもを育て上げ、50歳を過ぎて初めて外での仕事を経験した著者が、子育てをすることで最高のキャリアと最高のウェルビーイングが得られることを、その根拠となる事例を交えながら解説。子育てを経験した人は自分の秘めたる能力に気づかされ、子育てか仕事かの2択で迷っている人には快く背中を押してくれる一冊になるでしょう。
構成/さくま健太
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