日々のお金の動きをどんな方法で管理していますか?
収入・支出・貯蓄などお金の動きを把握するのは大事なこととわかっていても、実は難しいと感じている人が多いのではないでしょうか。
本音その1
「予めお金の動きが分かりやすいように口座を管理しています。給与口座兼各種引き落し用、投資信託用、貯蓄用の3つに分けています」
管理する口座が増えると面倒に感じるという声が多くありました。その中で、自分が把握できる範囲で口座を分けて無理なく確認できる仕組みをつくるという工夫がみられました。
本音その2
「お金の管理は家計簿をつけています。結婚した時から30年以上続けています」
家計簿をつけているという意見もありました。マネーフォワードなどのアプリやノートタイプの家計簿など形態は様々。中には婦人之友社の『羽仁もと子案家計簿』を使用して年間予算の管理に挑戦しているという声も。家計簿代わりにスケジュール帳に収入と支出の記録をつけて簡単に管理するという方もいました。
本音その3
「毎月の収入と固定の支出を把握しているので、記録はしていません」
実は一番多かったのが、管理は何もしてないという意見。収入と固定の支出をある程度把握していれば毎月の大きな変動はないので記録はつけない方が多数でした。
夫婦やパートナーとのお金をどうやって管理していますか?
既婚者や共同で生活しているパートナーがいる場合、どのようにお金を管理しているのか興味があるという声も。各世帯によって様々な形態が見受けられました。
本音その1
「我が家には“自分の財布”という感覚がなく夫婦ともにお互いの収入と支出を把握して生活しています。欲しい物があるときも相談して購入します」
お互いの収入を把握し、一つの口座にまとめて管理するという意見がありました。自分の趣味であるヴァイオリンの購入代や脱毛の費用も家族のお財布から出すという方も。お金の管理を通じてパートナーとの関係を良好に保つ努力が見てとれました。
本音その2
「夫婦2人暮らしですが、共同の口座は持っていません。住居費と光熱費は夫の口座から、食費と日用品、旅行や家電の購入は2人で出し合っています。その他の出費に関してお互いのお金の使い方に口を出すことはありません」
夫婦共働きでそれぞれに一定の収入がある場合、互いにお金を自己管理する方も多く見受けられました。安定した生活を送ることを第一とし、共同で必要な場面以外では干渉しないスタイルは、精神的に独立したミドルエイジの夫婦の姿という印象です。
本音その3
「夫の収入はオープンで、自分のパート代はざっくりした金額を伝える程度。生活費や子供の学費は夫の収入から出し、自分の収入は好きなように使っています」
特に多かったのは夫の収入を含めた家計の管理を自分が行っているという声。自分の収入金額はお小遣いにしているという方も多数でした。
資産運用ではどんなことをしていますか?
お金は持っているだけでは増えない時代。貯めるだけではないミドル女性のお金の運用について、本音をさらに深堀りしてみました。
本音その1
「将来に向けてのライフプランシミュレーションをして必要資金を算出し、貯蓄と運用を毎月一定額行っています。運用方法は投資信託、企業型DC、NISAなど。デパート友の会の積立にも興味があります」
将来の備えにいくら必要なのかは人それぞれ違います。ライフプランを立てて貯蓄や運用をしているという計画的な意見も。会社員の方は企業型DC(企業型確定拠出年金)、フリーランスや専業主婦の方はiDeCo(個人型確定拠出年金)をしている方が多い傾向です(確定拠出年金制度の概要|厚生労働省)。2024年1月から始まる新NISAに興味があるという声も多くありました。1年間積立をすると、 1ヵ月の積立金額がボーナスとして還元されるデパート友の会も人気です。頻繁に買い物をするデパートが決まっている方にはとても有効なお金の運用方法ではないでしょうか。
本音その2
「特定の証券会社の窓口で担当者に話を聞きながら株を買って運用しています。投資信託は長期積立型を購入。外国債券は運用の時期が良かったこともあり、高い利率と、その後外貨から円にした時に為替益が出たこともありました。証券会社には知りたいことを聞き、自分で情報を調べて判断しながら運用するのがお勧めです。たとえ損をしても納得がいきます」
株式投資には興味がありつつも何から始めたらよいか分からないという意見が多い中、実践で学ぶのが一番! という意見もありました。時に損をすることもある投資だからこそ、失敗しながらも納得感を持って運用をすることが必要なのかもしれません。
文/ヒロカ
イラスト/カルピ子
前回記事「【40・50代女性の「挑戦」】 人生100年時代...「新しい一歩」が後半を幸せに生きるカギ?」>>
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