料理家・栗原はるみが、買い物、準備、そしてレシピまで、おもてなしの段取りを掲載したパーソナルマガジン『栗原はるみ』最新号。
この一冊があれば、家族や親しい人と集まろう、となったとき、気負わずに我が家に呼べるようになるはずです。「栗原さんのおもてなしの買い出しリストが気になる」「手際よく迎えるための工夫が真似しやすい」などの声が多数、編集部には届いています。
そして、別冊付録は2024年のカレンダーと、焼き菓子のレシピの小冊子です。
栗原さんに、最新号の見どころや、雑誌に込めた思いについて、『栗原はるみ』の編集長・片岡が聞きました。
ぜひ読んでいただきたい、巻頭メッセージ
ーー雑誌『栗原はるみ』第6号が、発売となりました! 6号目まで、あっという間でしたね。
本当に、あっという間でした。最新号では、まず、ぜひ巻頭メッセージを読んでいただきたいです。
あるとき、ふと年齢から“マイナス10歳”してみたらどうだろう、という一つのアイデアが浮かんだんです。そう考えてみると、心も体も軽くなって、不思議となにか大きな力を得たような気分になりました。
年齢はただの数字ですが、その数字に負けないで生きるということ。考え方一つで、人生は何歳からでも変えられるんです。
お若い方はしなくていいですよ(笑)。
ーー最新号では、栗原さんの「おもてなし」をメイン特集にしました。
料理だけでなく、買い物や準備、おもてなしの段取りまで紹介しましたね。
おもてなしは、とにかく気楽が一番。好きなものを何度も作って得意料理にすれば、気楽にお客様に出せるようになります。
やっぱりお客様に食べてもらうことで、料理の腕が磨かれるし、食器やテーブルセッティングも覚える。家族が相手だとどうしても甘えてしまうから。
呼ばれるよりも、呼ぶ人になれたらいいな、と思います。
ーー習い事の発表会に通じるところがありますね。
ピアノなども、練習だけでなく発表の場がないと上手にならない。
たしかにそうかもしれません。私は今、ギターを習っているのだけど、「練習だけやっていても上手にならない」と言われています。少しは緊張したり、披露する機会も大切です。
ーー料理だけでなく、庭のライトアップやキャンドルなど、お客様を喜ばせるためのアイデアも素敵だなと思いました。
ちょっとしたライトアップだけでも、気分が変わりますよね。
庭の小径にキャンドルを置いてみたり、金柑の木にイルミネーションをつけています。どれも気軽にできる小さな工夫ですが、皆さんにくつろいでもらいながら、自分も楽しめる工夫を紹介しました。
ーー今回紹介したレシピの中で、よく作るものはどれですか?
「サーモンマリネ」と「ローストビーフ」かな。
皆さんに喜ばれる「ローストビーフ」は作るのが難しそうに見えますが、下準備をしっかりしておけば、あとは焼くだけ。今年のクリスマスにも作ろうかな、と思っています。
「サーモンマリネ」は押し寿司やチャーハン、ムニエルなど色々な料理にできますし、数日は持つのでとても便利ですよ。
ーー雑誌を見ながら、私も早速ブイヤベースと、和風ミートローフ、そしてサーモンのマリネを作りました。
どれもびっくりするくらい美味しくて、作ってみると意外と簡単なので、皆さんにもぜひ試していただきたいです。
主役になるお餅と豆腐のレシピ
ーーまた、今回は栗原さんのお好きなお餅と豆腐の特集も。たとえば「絹さやの白あえケーキ」は盛りつけも華やかで、お豆腐の概念が変わりました。
絹さやでなくても、ほうれん草など、他の野菜でも構いませんよ。上にのせるものも、くるみに限らず、ナッツなら何でも大丈夫です。クリスマスにいかがでしょうか?
ーーこちらのレシピ、何かコツはありますか?
そうですね、野菜を茹で過ぎないことでしょうか。
ーーなるほど。たしかに、撮影などで栗原さんが野菜を茹でる時間を拝見していると、短いなと思います。
同時に、自分が少し茹で過ぎているんだな、と気がつかされます。「絹さやの白あえケーキ」は絹さやの食感がシャキシャキと美味しくて、みじん切りのハムもすごくよい仕事をしていました。とっても美味しかったです。
豆腐のようなシンプルな食材こそ、ちょっとした手間を惜しまず、丁寧に料理して欲しいな、と思います。豆腐の美味しさをあらためて見直していただければ嬉しいですね。
ーーそれから、今回の料理特集では、お餅が一年中食べられる食材、ということに気づきました。中でも、お餅を親子丼にするって、すごい発想ですよね!
焼き餅の親子丼は、ありそうでない意外な組み合わせですよね。ご飯と餅、それぞれ違う食感が楽しく、食べ応えがあるので、ぜひ一度試してみてください。
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