ヤングセレブを中心に、露出度が増加している最近の肌見せファッション。バストトップ丸見えのシースルードレスがレッドカーペットの主流になったかと思えば、2023年には「ボトムレス」といって下着のショーツのみ、もしくは何も履いていないように見えるスタイルで街を歩くセレブたちの姿が話題になりました。また、ジャン=ポール・ゴルチェによる、女性のヌードが描かれていて着ると裸が透けているように見える“ヌードドレス“もトレンドに。

2023春夏 パリコレクションから、ステラ・マッカートニーのシースルードレス。写真:AP/アフロ
写真:Backgrid/アフロ


いつも思うのですが、下着やバストが透け透けのドレスやボトムを履いていないセレブが歩いているとき、道ですれ違った人たちは、果たしてどんなリアクションをしているのでしょうか。二度見しているのか、それとも気まずくて逆に目を逸らしているのか。写真を見る限り、背景に写っている通行人は大抵セレブのことを見ていないのがすごいなと感じます。

 

もし私がボトムを履いていないハリウッドセレブを見かけたら、びっくりして絶対に見つめてしまうと思うから。恐らく彼女たちもパパラッチたちに写真を撮らせるためにやっていて、周りにガードマンがいるからこそできるファッションなのだろうと思って見ているのですが、実際はどうなんでしょうね。

写真:Backgrid/アフロ
写真:Splash/アフロ
写真:Backgrid/アフロ

日本では、エミリー・ラタコウスキーやケンダル・ジェンナーのようなファッションで出歩いている女性がいたら露出狂として通報されてしまいそうですが、一体どこまでの肌見せがボーダーラインとして許されるのかは気になるところ。

ヨーロッパではビーチでトップレスになる人も多いのでバストトップの露出に対しては抵抗がないし、アメリカでもノーブラの女性はよく見かけます。とはいえ2022年7月には、俳優のフローレンス・ピューがヴァレンティノのシースルードレスを着た際にバストトップが見えていたことから、彼女のインスタアカウントのコメント欄が炎上。このことからも、やはり欧米でも肌見せに関しては賛否両論あることがわかります。

なぜか批判が集まってしまった、フローレンス・ピューのシースルードレス。写真:Abaca/アフロ

恋愛コラムなどでは、お風呂上がりに裸でウロウロしていると男性側が見慣れてしまってセックスレスになる、というような話がありますが、そんな感じで、あまりにも日常的に肌を露出しすぎるとパートナーが裸に飽きちゃうってことにならないのだろうか……。などと余計な心配もしてしまうのは、私が「秘めてこそ、恥じらってこそセクシー」という価値観を刷り込まれた日本人だから?

コレクションを見た限りでは、シースルーとボトムレスのトレンドは2024年春夏も引き続き継続の模様。このまま定着していくのか、それとも次には新たに「脇の下見せ」とか「ヒップの割れ目見せ」など、マニアックなパーツを露出したデザインが流行るのか、様子を見守っていきたいと思います。

 

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