【2023国内ドラマ】ベスト5をドラマウォッチャーが厳選！共通するのは“既存イメージをくつがえす描き方”

【１位】『星降る夜に』

ハンディキャップに焦点を当てすぎない新時代の恋愛ドラマ

生まれながらに聴覚障がいを抱える一星（北村匠海）と、産婦人科医・鈴（吉高由里子）によるピュア・ラブストーリー。

このドラマ、ちょうどひとつ前のクールに『silent』が放送されていたんですよね。ヒロインの相手役が耳が聴こえないという設定が同じだったので、「被ってしまうのでは？」と懸念する声が上がっていたけれど、まったくそんな心配はなかった。『星降る夜に』は、一星が手話を使うことが普通……とまではいかないにしろ、ひとつの個性として描かれていたのです。

『silent』のほかにも、『愛していると言ってくれ』や『オレンジデイズ』など、『星降る夜に』と同じようなシチュエーションの物語はたくさんありますが、耳が聴こえないことを“壁”として扱わないものは少ない。しかも『星降る夜に』は、息苦しさを抱える鈴のことを、自由奔放に生きている一星が、光のある場所へと誘っていくんですよね。

障がいを抱えている人は天使のような性格で……なんて固定観念をぶち壊す一星の明るいキャラクター。ディーン・フジオカさん演じる深夜を、恋のライバルにしなかったことも含めて、この作品が大好きです。

『星降る夜に』
Blu-ray＆DVD発売中（Blu-ray:29645円、DVD:24200円・税込）
発売：株式会社テレビ朝日
販売：TCエンタテインメント株式会社
Ⓒ2023テレビ朝日・MMJ

たくさんの素敵な作品に出会えた2023年。来年はどんなときめきを見つけられるのか、今から楽しみです。それでは、よいお年をお迎えください。

前回記事「【2023エンタメベスト】年間1000時間視聴したプロが「想像のナナメ上をいく面白さ」にハマった５作！」＞＞