最近はストリーミング配信もあり、エンタメコンテンツの数は無数に増え続ける一方。そのため、どうしても年末近くに観た作品の方が印象に残り、順位を決めるのが難しいのですが…。
個人的には、2023年は「きのう何食べた」を筆頭に、「家族」をテーマにした作品が心に残った年でした。家族に対して「アイラブユー」をどう伝えるか。そこにそれぞれのお国柄が出ていて、面白いなと感じます。
 

『きのう何食べた? season2』

というわけで、私的断トツ第1位は、「何食べ」こと、「きのう何食べた? season22」! 1作目よりも歳を取り、アラフィフになったシロさんとケンジの日常。今までと同じ、恋人同士が一緒に暮らしていくだけだけど、歳を取ったことで、親のお墓問題や職場での出世などなど、お互いの責任も大きくなって、より「家族」としての絆を感じるシーンが多かった今シーズン。前作では「幸せとは好きな人と毎日美味しくご飯を食べられること」という、シンプルで大事なことを教えてくれましたが、今回はその生活のもう一歩先にあるもの、について考えさせられました。

 


そして話題になったのは、ケンジの女子力の高さ。シロさんの作ったご飯に毎回あんなに「美味し〜い♡」って感動して的確な感想を詳しく伝え、嬉しいこともヤキモチも、素直に感情表現する。そりゃあシロさんに愛されるよな、と反省した女性も多いのでは(私はそのひとりでした)。

素直なケンジに比べると、少々ツンデレな気があるシロさんの愛情表現。だけどそれをケンジはちゃんと毎回キャッチして、喜びを隠さないですよね。そんなところも可愛いな〜と。そしてもちろんシロさんの場合は、毎日、健康を考えた美味しいご飯を作ること自体が、最大の愛情表現となっている。ふたりを見ていると、人によって愛情表現の方法は違うから、それにちゃんと気づいて受け取れるかどうかって、パートナーの相性で重要なことだなと思いました。


付き合いが長いと、ついついパートナーに求めすぎたり、やってくれるのが当然だと相手の優しさに胡座をかいてしまいがちになるけれど。ケンジとシロさんは、9年?暮らしていても、お互いに自立して思いやりを持ち続けているところが素晴らしい。私の「パートナーズ・ゴール」です。

この先、パートナーに求めすぎちゃいそうなときには、「2人でこうやって美味しいご飯が食べられるのが幸せ。もう天国♡」というケンジの感謝する心、思い出したいと思います!