突き抜けるために必要な心構えとは


前編では、ギャル・エルフ荒川さんが形成されるまで、後編では具体的にギャルマインドを実践していく方法について聞いていったのですが、その確立されたギャルマインドに圧倒されっぱなし。その中でも一番グッときたフレーズが、自分を表現するときに避けられない「否定的な反応」をどう捉えるのか? について聞いた時に返ってきたコチラ。

私のことは東京タワーだと思ってもらえたら。

勝手に光ってる存在というか。スポットなんで。イルミネーションなんで。私は、自分のこと「存在イルミネーション」って言わせてもらってるんですけど。申し訳ないですけど、輝くことはとめられません、っていう状態かもしれないです。「勝手に光らしてもらってます、すみません。遊びに来て☆」っていう。
イラスト:Shutterstock

雨の日も晴れの日も、道行く人が暗い気分だろうと落ち込んでいようと、煌々と輝き、みなを照らす存在、東京タワー。なるほど、どんなときもテレビや舞台でまばゆいネオンの輝きを放つ荒川さんは、存在がもう「東京タワー」! だから、たとえ明るすぎる! なんて言われようと、「申し訳ないですけど、輝くことはとめられません」なんですね。

 

このマインド、超素敵じゃないですか? ファッション系のメディアでは、”派手過ぎない”とか、”浮かない程度にさりげなく自己主張する“ファッションやメイクのハウツーが紹介されています。もちろんそういう考え自体はいいのですが、「わきまえる」空気が行き過ぎるとやっぱり同調圧力にがんじがらめになる。そこから外れて、自分を出してみたくなったときに、びっくりされたり、引かれたりするかもしれない。そんなときは、「私のことは東京タワーだと思ってもらえたら」というフレーズを思い出すと、力がわいてくるはず!

さらにもうひとつ紹介したいのがコチラ。

私が大事にしてる言葉があって。「こんなことで私を不幸にできると思うなよ」
って。なんかエグいこと言ってきてますけど、そんなんで不幸にならへんけど、って思ってます。「こんなことで私を不幸にできると思うなよ、わらわらわらわらわら」って。

いやもう、天才! 何か嫌なことを言われたときに「こんなことで私を不幸にできると思うなよ」と唱えれば、落ち込まずにすみそうです。

【取材こぼれ話】
特番の収録後に講談社に来てくださった荒川さん。いつもゲストをお迎えするときは、すぐ見つけられるよう周りを見渡すのですが、荒川さんはザ・ギャルな見た目なので探すまでもなく一瞬で見つかりました。お会いした途端、「ちょっと聞いてくださいぉ!」と興奮気味に話しかけてくださった荒川さん。収録で一緒になったアイドルのすごさについて超熱く語ってくれました。初対面の人の心の垣根を一瞬で飛び越える、ギャルってすごい! ほんっとうにキラキラしていて、眩しくて、人の良さが滲み出ていらっしゃいました。