現在「事実離婚中」だという篤史さん(仮名・36歳)。現在、妻と娘さんとは別居中、娘さんの小学校受験が終われば離婚すると決めているそうです。

現在は割り切った「子育てパートナー」として夫婦関係は良好だそうですが、「普通の夫婦ではなくなった」直接的原因は篤史さんの浮気。風俗に月に10万円も費やし、さらには不倫相手に本気になってしまったという、浮気した夫側の心情と葛藤をお話いただきます。

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「妻以外と一生セックスできないなんて、嫌だ」離婚目前。夫が妻を“生涯愛す”ことを諦め、不倫に走った理由>>

取材者プロフィール
篤史さん(仮名)36歳
職業:飲食店オーナー 
家族構成:別居中の妻、4歳の娘
 


「専業主夫」の苦難


意図せず「専業主夫」となってしまい、0歳児を育てる日々に突入した篤史さん。

会社員を辞め、次は自身でビジネスを始めるべく準備をするはずが、予想外に子育てに振り回されることになってしまいました。

「男女関係ないと思いますが、乳児のワンオペ育児は本当に大変でした。『子どもを見ながら仕事はできない』という世のお母さんたちの叫びを自分が直に体感した感じです。子育て情報にも疎く、ベビーカーで出かけた先で娘がお漏らしをして、着替えがなくて途方に暮れる……なんて経験も何度もしました」

会社を経営する妻と、ビジネスの準備に焦る夫。けれど、子育ては予想以上に労力も時間も要し、2人は育児を押し付け合い、ピリピリした空気が漂うようになってしまいました。

「次の仕事のために勉強したいこと、考えたいこともたくさんあるのに、生後まもない娘と一緒にいると、早朝から起こされてクタクタに疲れているにも関わらず、何もしないまま日が暮れてるんです。焦りますよね。俺、今日1日何もしてないじゃん、って。

だから妻が帰宅した瞬間に急いで自室にこもってたんですが、妻の視点からすると、『私は遊んでたわけではなく仕事で疲れてて、お前は1日中家にいたくせに娘を押し付けて何なの?』みたいな感覚ですよね。解決法もうまく見つけられず、かなりキツい期間でした」

また、育児の多忙さとピリついた関係の延長で、篤史さんがかねてから物足りなさを抱えていた夫婦生活の問題は、さらに深刻になっていったのです。