2023年放送のドラマのなかから、ドラマウォッチャーのわたしが胸を張っておすすめしたい作品を、ベスト5形式でご紹介していきます。
【5位】『夕暮れに、手をつなぐ』
いい意味で“令和っぽくない”ヒロインが推し!
近年のドラマヒロインは、恋愛が苦手だったり、恋愛に重きを置いていなかったり、仕事がいちばん! と考えているキャラが多いです。おそらく、令和になりそういった女性像が支持されやすくなっているのが理由のひとつ。
なので、空豆(広瀬すず)を観た瞬間、「うわぁ、令和にはいないタイプのヒロインだなぁ」と感じました。空豆は、婚約者の翔太(櫻井海音)に振られたショックから、川に飛び込もうとしたり、「翔太がおらんようになったら、息ができん。息が苦しか」と泣きじゃくってみたり。最近は、“恋に依存しているのはダサい”という風潮があるような気がしてしまうけれど、空豆のような生き方もいいよなぁ。恋にどっぷり浸かるのも、悪いことじゃないよなぁと、思い直すことができました。
また、脚本家の北川悦吏子さんが紡ぐ台詞の一つひとつが、キラキラしていて素晴らしかった。どこか影を纏っている広瀬すずさんと永瀬廉さんが合わさり、そこに北川さんが光を灯すことで、圧倒的な輝きが生まれる。きっとわたしは、冬が来るたびにこの作品を観返したくなるんだろうなぁと思います。
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