資格取得までにどれくらい時間がかかるか以外に、何か気にした方がいいポイントを尋ねたところ、「必ず最初にチェックしてほしいのが『受験資格』。これを見落とすと、せっかく勉強しても、いざ試験を受けようとした時に実は受験資格がなかった！ ということが起こり得るんです」（湯谷さん）
例えば、50人以上の職場で１人以上の選任が必須の「衛生管理者」は、国家資格で、かつ転職にも有利な資格。定員制でなく、選択解答式のため、対策も立てやすいのですが、実務経験が必須です。
勉強したけど、受けられないなんて、恐ろしすぎる！ これだけは、絶対避けたいですね。
そのほかに事前に確認した方がいいポイントはあるのでしょうか？
「まず資格を取る前に、目的を明確にしてみることも大切です。キャリアアップといっても転職のためなのか、社内評価を上げたいのか、それともプライベートのためなのか。それによって、選ぶ資格も変わってきます」（湯谷さん）
それでも見つからない時は、人気ランキングからチェック！
とりあえず、どんな資格があって、受験資格はどうなっているかな？ と思ったら、ユーキャンが公表している人気講座ランキングをのぞいてみるのも参考になります。
「医療系、心理系の資格や講座が人気です。女性はライフイベントで環境が変わりやすいため、再就職しやすく、勉強から受験までできる資格は需要があります。中でも、医療事務は、比較的合格率も高いため30〜50代女性に根強い人気です」（湯谷さん）
ちなみに、医療事務は10年以上、不動の１位だそう！
どこでも仕事のある「手に職」系の資格はやっぱり人気です。
また、心理カウンセリングやアンガーマネジメントなど「お悩み解決型」の心理系講座は、コロナ禍以降、人気が高まっているんだとか。
「今はネットで簡単に情報を入手できますが、一方でフェイクニュースなども増えています。正しい知識を得ることが重要だとみんな気づいてきている。ビジネス系も人気ですが、自分の内面から変えていく資格や講座を目指す人も増えています」と湯谷さん。
仕事のため、ステップアップのためだけではなく、自分自身を高め、より豊かに生きるための資格取得も素敵です。
とりあえず迷ったら、「ぴったり講座診断」から始めてみてはいかがでしょうか。
構成／佐野倫子
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