注目の美容成分は「発酵」モノ
ライスパワーエキスの研究がスゴい!
長谷川:最近、注目している美容成分やブランドがあれば教えてください。
岡部:発酵コスメは勢いがあるように感じます。最近では、勇心酒造の「ライスパワーエキス」かな。江戸時代から続く香川の酒造会社が米のチカラを使った発酵の技術と西洋の科学を融合した今までにない技術で美容成分を作ったんだけど、この研究が素晴らしいんだよ。
長谷川:お米と微生物のチカラを組み合わせて発酵と熟成を繰り返した独自の発酵法「日本型バイオ」のことですね。今まで開発されたライスパワーエキスは36種類、そのうち14種類が実用化されているそうです。
柳田:ライスパワーNo.11は「皮膚水分保持能の改善をする」と認可を受けているれっきとした美容成分。コーセーの「ONE BY KOSE セラム ヴェール」など大手化粧品メーカーとタッグを組んでいるから知っている人も多いのでは?
岡部:個人的には皮脂分泌を抑制する「ライスパワーNo.6」かな。スキンケアの他、化粧下地などにも配合すると化粧もちが良くなるからね。このNo.6がスゴいのは天然由来成分で新しい機能の医薬部外品の承認を取得したこと。これってものすごく画期的なことなんです。
長谷川:昨年9月には「ライスパワーNo.11+(プラス)」という新しい美容成分を配合した薬用シワ改善美容液が発売されましたよね。使ってみていかがでしたか?
おすすめ① 勇心酒造ライース
柳田:「皮膚水分保持能の改善をする」と「シワ改善」の機能を有するなんて、まさに鬼に金棒。「ライスパワーNo.11+(プラス)」においては基底膜にまでアプローチできるんです。しかも美容成分を最大濃度配合しているので、太い明らかなシワだけでなく、目の周りや口元などの小さなシワにも広範囲で塗れてケアできるのが嬉しいですね。
岡部:ナイアシンアミド同様、1つの美容成分で2つの効果を得られるというのはここ最近の特徴で、「ライスパワーNo.11+(プラス)」も間違いなく話題になる成分でしょう。真摯で実直なモノ作りの姿勢がそのまま商品になっている感じ。今後の活躍も期待したいですね。
彗星のごとく現れたもうひとつの発酵コスメ
栄養価の高い黒米を使った発酵エイジングケア
長谷川:昨年10月にデビューした「FAS」も発酵コスメですよね。勇心酒造と同じく米を原料にしていますが、こちらは黒米だとか。
岡部:デビューしたばかりのブランドだけど、美容業界であっという間に話題になったね。全商品に含まれている「黒米発酵液」の開発には、発酵研究のパイオニアである伊達朗さんが携わっているんだ。
長谷川:この黒米発酵液作りは、古代米を復活させた京丹後の黒米と発酵の匠である「秋田今野商店」との出合いから始まったそう。そこに独自の発酵技術を掛け合わせ、唯一無二のエイジングケア美容成分が完成したんですよね。何と738種の発酵由来成分が詰まっているそうです。
柳田:ローションにはこの黒米発酵液を90%も配合していて、しかも水をほぼ使わないですからね。薬用クリームには黒米発酵液(30%)の他、ナイアシンアミド・黒豆ペプチドのトリプル仕様、こっくりとしたテクスチャーが肌にピタッと密着してシワにアプローチ。この手応え、使わない手はないでしょう。
おすすめ② FAS
製薬会社の本気度が見えた!
セラミドの進化版は肌の潤い力を徹底強化
岡部:ロート製薬からデビューした「ブルーミオ(BLOOMIO)」もおもしろいよね。セラミドの進化版という感じかな。
長谷川:ロート製薬が新規開した独自成分「ブルーセラミド」のことですね。ここでも発酵がキーワードになるのですが、大豆や小麦などの原料を由来とする醤油の醸造発酵粕由来の天然セラミドにロート製薬の歴史に欠かせない青い機能性成分(グアイアズレンスルホン酸Na)を掛け合わせたもの。
柳田:グアイアズレンスルホン酸Naは目薬や解熱剤などにも配合されている抗炎症機能があって、ロート製薬と縁の深い美容成分でもあるのです。
長谷川:青の機能性成分なんて珍しいですね。青の世界!
柳田:ボトルもブルーに統一してキャッチーだよね。このブルーセラミドは肌本来の健やかさをサポートし潤い力を高めるため、エイジングサインが気になる世代には嬉しいコスメ。
岡部:セラミドは肌本来が持つ能力を育む機能があるからね。既存のセラミドがさらなる高みへと進化した感じかな。
おすすめ③ ブルーミオ
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