唾液が減る就寝時は、細菌が増殖しやすいから注意!
日本は、オーラルケア後進国――。子どもの頃から定期的に歯医者に通う習慣がある欧米人と比べて、トラブルが起こってから受診する傾向にある日本人とでは、歯に対する意識に差があるといわれています。
そうはいっても、「歯磨きをしているし、虫歯だってない」となれば、積極的に歯医者に行こうとはならないかもしれません。しかし、本当に怖いのは虫歯よりも歯周病で、『日本臨床歯周病学会』によると、30歳以上の成人の約80%が罹患しているといいます。歯茎や歯を支える骨が溶けて、歯を失う原因にもなる歯周病は、虫歯とは違って修復できない怖い病気なんです。
では、歯磨きが苦手な飼い猫はどうでしょう。歯垢や歯石がたまりやすく、口の中の衛生状態が悪くなりがちな彼らは、歯周病にかかることが多いようです。歯を見られるのも、触れられるのも大嫌いなうえに、不調を隠す習性がある猫たちですから、異変を感じた飼い主さんが病院に連れて行く頃には、抜歯しか手段が残されていない……なんてことも珍しくありません。
飼い主さんが、歯ブラシやガーゼを使って猫の歯を磨く方法もあるけれど、嫌がられることが多くて困難。とはいえ、歯磨きおやつや歯磨き用おもちゃなど、オーラルケアの手段は増えていることから、飼い猫のお口環境は変わりつつあります。
ヒトもまた、口の中を清潔に保つことが歯周病対策のためにも、とても大事。日々のオーラルケアだけでなく、定期的な検診を受け、自分では落としきれない汚れを取り除いてもらうといいと言われています。
「歯、1本の価値は100万円以上! 就寝中は唾液が減るから、夜の歯磨きは丁寧にね」猫たちは、歯磨きおやつなら喜んでという態度を示しながら、こんなことを言っているようです。
今日も猫にならって、マインドフルな1日を。
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文/高木沙織
編集/吉川明子
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