いいなと思う会社や分野に「推し活」的に投資。嫌いな会社には投資したくない

推し活的に投資をするのはおすすめです。経済ニュースを見て、いいなと思う会社や分野に投資してますね。ジャンルですか?……それは秘密です。嫌いな会社には投資したくないですね。私はイーロン・マスクが苦手なんで。S&P500(アメリカを代表する約500の企業が採用された株価指数)に入ってくるのはしかたないですが。個別で買おうって気はないですね」

個別銘柄の株の場合は、値上がり益だけでなく、株の保有者が受けられる株主優待や、株を売らずにもらえる配当金などの特典も魅力です。

「フードサービス企業の某社は、株主優待で年間4万円ぶんもギフトカードがもらえるんです。でも、外食する友だちがいないから消化しきれなくて……

ニクヨさんと友だちになりたい人は日本中にいっぱいいると思いますが……。私も友だちが多い方ではないので共感します。きっと友だちが少ない方が、交友関係の出費が抑えられ、そのぶん投資に回せそうです。

 

投資の際は手数料にも要注意! 手数料が年2%でも、10年で20%に…

とはいえ、私の場合は、2021年に大金を投じたあと、急激に下がった投資信託やファンドラップ(複数の資産に分散して保有する商品)がまだ戻っておらず、新たに投資する気力がありません。下がった投資信託はそのまま長期保有しておいた方が良いでしょうか?

イラスト/辛酸なめ子

「投資にはアクティブ運用とパッシブ運用があって、パッシブ運用の特徴は市場の指数(日経平均など)に連動するように機械的に売買をしているので、分散が効いている上に手数料が安いです。なのでパッシブ運用の投資信託は長く持っていても良いと思います。なめ子さんの投資信託は、株価の上昇が期待される銘柄を選択するアクティブ運用だと思われます。リスクがあるけれどリターンも大きく、銘柄を選別するのに費用がかかるので手数料も割高になります。

でも流行りすたりがあるから、良いタイミングで売っちゃって良いと思う。長期にホールドすれば必ず儲かるものではありません。手数料がかさんでいきますから。手数料が高いものは長期投資には向いてないです。年2%でも10年で20%です

2%は永遠に2%だと思っていましたが、×年数だったんですね。気が遠くなってきました……。含み損+手数料で負けているぶんを取り戻すには、新NISAをやった方が良いのでしょうか。次回は、新NISAについてくわしく話を伺います。

(次回、肉乃小路ニクヨさんが注目の新NISAを徹底解説! 1月28日配信予定です)

辛酸なめ子、アラフィフの壁を乗り越えるとは?
「アラフィフの壁」を無理なく、軽やかに越え続ける漫画家・コラムニストの辛酸なめ子さんが、自らのアンテナに引っかかった事象を紐解く連載です。今回から2週にわたり金融愛好家、ニューレディー、コラムニストの肉乃小路ニクヨさんをゲストにお迎え。「投資で含み損が大変なことになっている」というなめ子さんが、ニクヨさんにガチで相談します。

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撮影/大坪尚人(本社写真部)
構成/露木桃子
 

 
 
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