年齢を重ねてからの結婚・出産がいいと思えるのは、あくまで結果論


——若いうちに子どもを持つというのは、生物学的には正しいかもしれませんが、仕事や自分のことを諦めることも多くて、そのことで悩む方も多いですよね。

山﨑:ただ、年齢を重ねてからの出産でよかったというのはもう本当に結果論でしかないです。もしこれで子どもができていなかったら、どうしてもっと早く結婚してなかったんだろって思っていた可能性も十分あった。あくまで結果論的には、私はこの歳で結婚・出産をしたから、いろんなことを許容できてる部分がすごいたくさんあるなとは思いますね。

——もし今結婚に焦っている方にアドバイスするとしたら、どんなことを伝えたいですか?

山﨑:うーん……結婚したい理由にもよりますよね。もし子どもが欲しいっていう理由なんだとしたら、焦らなくていいよとはやっぱり言えないですよね。私も、おそらく年齢のせいで不妊治療するしかなかったんだと思うので、焦ってる人に対して、焦らなくていいよとは正直あんまり思わないというか。

 

——山﨑さんも、結婚に焦っていたときがあったそうですね。今の夫である立川談洲さんに出会ったのは、焦っていたときですか? それともその境地を一旦抜けたときですか?

山﨑:夫は元々事務所の後輩だったので、13年前ぐらいに出会ってはいました。夫との結婚を意識したのは、もう結婚はしない人生なのかも、みたいに思い始めてる時期でした。今のままで毎日楽しいんだよな、別に……。みたいなときに、「結婚を前提に付き合ってもらえませんか」って言われて、私、結婚する人生あんの? やっぱしたかったのかもって思ったという感じです。

 

——それを聞くと、焦る、焦らないも難しいですね。焦って結婚できるわけでもないし、かといって焦らないでいいわけでもないし。

山﨑:焦ってできた人もいるんですよね。でも、焦って結婚して失敗した人もいる。焦って結婚して成功する人もいる。全部のパターンがある。これが正解っていう王道がないんですよね。