「日本酒の製造に携わる杜氏の手が白くきれいなのはナゼ?」……その理由は「米」にあり! 自然由来の美容成分として知られる米は食べて良し、美容に良しというから使わない手はないのです。米のチカラを美容分野で活用している化粧品メーカーはたくさんあれど、コメ由来の機能性成分を36種類も持っていて、そのうち14種類が実用化されている酒造会社があるのです。「ええ? 酒造会社が?」とお思いでしょうが、江戸時代に創業した勇心酒造の作るライスパワーエキスは美容のプロたちも一目置いている注目の機能性成分。昨年の秋に新たな美容成分「ライスパワーNo.11+」が誕生し、今、美容業界で話題になっているのです。その真相を確かめてみましょう。
酒造会社だからこそ気づけたお米の可能性。乾燥肌に一筋の光「ライスパワーNo.11」の誕生
「美容のプロたちの間で知らない人はいない」と言われている「ライスパワーエキス」は、酒造会社だからこそ叶えられた革新的な機能性成分。「杜氏の手は白くてすべすべなのはナゼ?」というギモンは以前からあり、皆さんもどこかで聞いたことがあるのではないでしょうか? 肌とお米の関係性、その答えを出してくれたのが勇心酒造のライスパワーエキスなのです。
ライスパワーエキスはお米のチカラを引き出す日本古来の醸造発酵技術をカスタマイズした、新しい発酵技術によりつくり出された成分です。「酒造会社の跡取りとして酒造りだけでなく、あたらしい道を開拓したかった」と語る勇心酒造の徳山孝・5代目社長は、「日本酒造りに欠かせない米にはまだ知られざる可能性が潜んでいる」とし、東洋の発酵技術と西洋のバイオのチカラを融合した新しい発酵技術「日本型バイオ®」の研究を始めました。50年以上前の話です。
酒造りの後、自宅の離れの台所で研究をする毎日。紆余曲折しながら乾燥肌に効果のありそうなエキスを発見、のちのライスパワーNo.11となるわけです。
ライスパワーNo.11を有効成分とした医薬部外品が承認。ここからライスパワーの快進撃が始まった!
医薬部外品の新規効能である「皮膚水分保持能の改善」。これを認められた唯一の有効成分がライスパワーNo.11。まずはこの美容成分のスゴさを勇心酒造の常務・徳山孝仁さんにわかりやすく説明してもらいましょう。
Q:ライスパワーNo.11の肌効果を教えてください
「健康的で美しい肌の機能に、私たちが生まれながらに持っている生体機能のひとつ『水分保持能』があります。正常に機能していれば問題ないのですが、加齢やダメージなどによりセラミドが減少し、水分保持能が低下すると、結果としてハリや弾力が失われてしまうのです。健康な肌を維持するには、セラミドを増やすこと。そして水分を保つチカラを『改善』する必要がありました。ライスパワーNo.11は肌そのものに働きかけ、水分を保つ力を改善する能力を持っているのです」(徳山さん)
Q:それは保湿力が高いというということですか?
「ライスパワーNo.11の水分保持能の改善と保湿は一緒なのでは? とよく聞かれるのですが、実は似て非なり。アプローチ方法が全く違うんです。
一般的な保湿剤といわれるものは肌に塗って一時的には潤いを与えます。ですが、実は肌の内側はそのまま。保湿剤は肌の内側で根本的なうるおい機能の改善をしてくれるわけではありません。その点、ライスパワーNo.11は肌そのものに働きかけるのです。肌が生まれるところ※にまで浸透し、ターンオーバーを整えて継続的に潤うチカラを保持できるようになるのです。
ライスパワーNo.11の素晴らしいところは潤い力が高まるだけでなく、乾燥やキメの乱れによるくすみなどの肌悩みにもアプローチできることなんですよ」(徳山さん)
※基底層
ライスパワーNo.11の新たな挑戦
乾燥とシワのダブルの効果
今回、登場した新規成分「ライスパワーNo.11+」は実はライスパワーNo.11を愛用しているお客様の声から生まれたとか。
Q:ライスパワーNo.11+の誕生秘話を教えてください
「ライスパワーNo.11を配合している化粧品を愛用されているお客様から『この成分はシワにも効果があるのでは?』という声を多くいただくようになりました。ライスパワーNo.11の水分保持能の改善により、肌全体のコンディションが高まることはもちろん考えられます。ですが、シワに関するお客様の声を多くいただくようになり、ライスパワーNo.11という素材を見つめ直す中で、実は表皮のシワだけでなく真皮に存在する深いシワにもアプローチできているのでは? と社内でも話題になったのです。ならば、きちんとシワに効果を発揮する美容成分を作ろうじゃないかということで、ライスパワーNo.11を進化させた美容成分を作ることにしました」(徳山さん)
Q:具体的にどのような進化をしたのでしょうか?
「シワ悩みに応える製品を作るなら、シワの根本改善ができる製品を作りたかったのです。シワの要因は光老化や加齢・乾燥・ストレス・表情筋の影響など、複合的な要素が積み重なって発生します。そこでライスパワーNo.11の良さはそのままに、深いシワにも浅いシワにもきちんとアプローチし、総合的に肌のチカラを高める効果を追求することにしたのです」(徳山さん)
① 表皮のシワ対策>>>
セラミド・ヒアルロン酸・NMFの生産量アップで表皮本来の機能を高める
※皮膚水分保持能の改善のこと
② 真皮のシワ対策>>>
真皮コラーゲンの増加で肌を奥底から持ち上げるようにシワ改善
③ 基底膜ケア>>>
表皮と真皮をつなぐ基底膜部分のコラーゲンを増量して強固にする
④ 表皮の「守るチカラ」を強化>>>
表皮がダメージを受けると真皮にまで影響を及ぼすため、最初の1歩でせきとめる! 水分保持能を改善し、表皮をより強くする
「表皮と真皮へアプローチするシワ対策化粧品はたくさんありますが、私たちはもう1歩先へ進むべく、表皮・真皮はもちろん、これらをつなぐ、シワ改善で重要な役割を持つ基底膜にも着目しました。その結果、シワ改善の全く新しいアプローチが可能になったのです。『全てのシワの根本ケアを目指すため、ひとつの成分で乾燥とシワ改善のダブルの効能を持つ成分を開発する』という高い目標を掲げ、医薬部外品の有効成分として認められることを目指し、長い年月を費やしてようやく完成したのです」(徳山さん)
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勇心酒造・徳山孝仁
1974年、香川県綾歌郡宇多津町生まれ。東北大学農学部、東京大学大学院農学生命科学研究を卒業。1998年、勇心酒造(株)入社。入社後は研究開発部、商品開発部を経て、研究職から商品開発に至るまで幅広い業務に携わっている。