妊婦専用のマタニティタクシーや子どもの送迎に特化したキッズタクシーなど、時代と共にタクシーの在り方は多様化してきました。それは高齢者が利用する介護タクシーも同じこと。
車いすやストレッチャーのまま乗車できる介護タクシーは、2017年度を境に急激に台数が増え、わずか3年で2倍以上になりました。国土交通省は、2025年度末までに9万台を目指すとしており、それが実現すれば高齢者400人に対して1台が割り当てられる計算になります。国民の4人に1人が75歳以上になる2025年には、今よりもっと多くの人が介護タクシーを必要とする状況になるでしょう。
本日の相談者・百合子さんも、義母のために介護タクシーを手配することになったそうですが、ふとある疑問が湧いてきたのだとか。話を聞いてみましょう。
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雇用保険なしでも手に職をつけられる!無料で学べるハロートレーニングは何がお得?>>
・介護タクシー、福祉タクシー、介護保険タクシーの違い
・要介護認定者が利用できる「介護保険タクシー」
・趣味の外出や旅行には全額自己負担の「介護タクシー」
・介護タクシーの利用料金
・身体障害者手帳や療育手帳の取得者利用が多い「福祉タクシー」
利用料は初乗り2kmで5000円近く?
82歳になる夫の母は要介護2に認定され、今は要介護者が長期療養する介護医療院という施設でお世話になっています。ですが先月、大腿骨骨折をしてしまい、手術のために別の病院に入院することになりました。
手術は無事成功しましたが、しばらく車いす生活は続くとのこと。そこで退院時は、車いすのまま乗車できるタクシーを手配することになりました。
病院では、担当の医療ソーシャルワーカーさんが車いす対応のタクシー会社のパンフレットをくれましたが、そこに書かれていた利用料は初乗り2kmで4250円。車いすの使用料や介助料なども含めた金額ですが、もう少し安く利用する方法はないかなと思い、自分でもネットで調べてみることにしたんです。
利用エリアを入れ、【車いす タクシー】で検索すると、介護タクシーや福祉タクシー、介護保険タクシーなど、いろいろな名前が出てきました。「介護保険タクシー」というのは名前的に負担も少なく済みそうなので、これを使いたいとソーシャルワーカーに伝えたところ、今回は転院扱いになるので利用できないとのこと。
義母は要介護2なのになぜ利用できないのでしょうか。そして、似たような名前のこれらのサービスに違いはあるのでしょうか。
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