——小学校を探すのにもかなりご苦労されたんですね。

小学校だけではなく、放課後に娘が安心して時間を過ごせる場所を探すのも困難でした。

多くの小学校には学童保育がありますが、特別支援学校には学童保育がついていません。そのため、近隣の「放課後等デイサービス(放デイ)」を利用する子が多いのですが、数が少なく、毎日通えるとは限らないケースもままあります。

また、仕事で家を留守にする親に代わって子どもを預かる学童保育と違い、放デイは子ども自身の療育が目的のため開所時間は短く、平日は午後5時まで、夏休みなどの期間は午前10時から午後4時ぐらいしか開所していないところも少なくありません。親の就労に関係なく、あらゆるご家庭の障がいのあるお子さんが通います。

当時はどこもいっぱいで、2つ3つの空席にたくさんの親子が手を挙げている状態でした。今は送迎してくれる放デイも増えましたが、保育内容が素晴らしく、娘を通わせたかったところは、学校から放デイに連れて行ってくれる移動支援のヘルパーさんの確保も課題でした。