山本浩未さんが自分を「心地よく」するためにしていることとは?

メイクした明るい顔が「私の顔」。60代からは不安や憂鬱だらけの自分を、自分の力で「心地よく」していく【山本浩未さん】_img0
写真:Shutterstock

かつての時代、60歳に到達した人は老人と見られていましたが、今、周りを見渡してみるとどうでしょう? 年齢を言わないとわからないくらい若々しい人ばかりで、老人然とした人を見つけるほうが難しいですよね。

とはいえ、加齢によって見た目が変化するのは避けられない事実で、そこに対し可能な限り抗いたい人も多いと思います。かといって、アンチエイジングに肩ひじ張るのはカッコ悪いし、ありのままを受け入れられるほど達観もしていない……そんな袋小路に迷い込んでしまった人におすすめしたいのが、ヘア&メイクアップアーティスト・山本浩未さんのエッセイ『60歳ひとりぐらし 毎日楽しい理由』です。

 

今年で60歳を迎える山本さんが、自分で今の自分を「心地よく」する方法をつづった本書。美容界の第一線で活躍されている方だけにヘアスタイルやメイク、スキンケアに関する具体的なアドバイスがふんだんに盛り込まれていますが、食事へのこだわりや心のあり方にも言及していて、そのどれもが「無理をしない」というスタンスで書かれているのが、なによりも心地よく感じられました。

本書の冒頭で「60代に突入するって、憂鬱です(見た目の老化はごまかしようがないくらいに現れてます)。不安を感じたりして(体のいろんな機能だって確実におとろえてきます)ちょっと怖いです」と素直に胸の内を明かした山本さんが、日々を心地よく過ごすために実践していることは何なのか? 今回はその一部をご紹介したいと思います。

メイクした明るい顔が「私の顔」。60代からは不安や憂鬱だらけの自分を、自分の力で「心地よく」していく【山本浩未さん】_img1
撮影/玉井俊行

山本浩未(やまもと ひろみ)さん
ヘア&メイクアップアーティスト。1964年、広島県福山市で生まれる。地元の高校卒業後、資生堂美容学校に入学。卒業後、資生堂ビューティクリエーション研究所でヘア&メイクアップアーティストとしての仕事をスタート。1992年、フリーとなり、雑誌、広告、CF、カタログなどでヘア&メイクを担当する。自らの体験と経験をベースに、独自の美容メソッドやキレイになる情報を発信。トークショーや講演、テレビ出演などのほか、毎日12時15分から10分間行うインスタグラムのライブ配信「毎日Beauty Live」も人気。インスタグラム @hiromicoy