「美しい=若い」ではない。まずは自分を認めてあげる

メイクした明るい顔が「私の顔」。60代からは不安や憂鬱だらけの自分を、自分の力で「心地よく」していく【山本浩未さん】_img0
写真:Shutterstock

60歳以降もキレイでいるために何をすればいいかお話ししていきますが、その前に心に留めておいていただきたいのが、「美しい=若い」ではないこと。歳を重ねて肌も体も変わってきます。ハリやツヤがなくなって肌色もくすんできた肌はまるでドライフルーツのようだし、体も動かしづらさや痛み、慢性的な不調を感じることも増えていくでしょう。

でもそんな時こそ、自分を認めて、愛して、慈しんであげたい。“エイジング”のスピードは緩められても“エイジング”自体は止められないし、持って生まれたものは変えられません。でも、そこで自分を嫌いになったり、否定したりすると、そこから先に楽しいことやワクワクすることは決してないと思うんです。

 

だからまずは自分を認めて、そこからできることを考えてみる。見て見ないふりではなく、自分が心地よくいられる方法について調べてみたり試してみたり。例えばスキンケアにしても、毎日のケアで丁寧に自分の肌に接してあげることで、肌だけじゃなく心も整っていくこともあると思うんです。

自分をケアしたり慈しむことは、時間も手間もお金もかかり、「今さら」って面倒くさく感じるかもしれない。でもそれをおもしろがってみる。家族や会社、ほかの人のために生きる時間が多かった人も、今まで誰かのために使っていた気持ちを自分に向けて、丁寧に愛情深く向き合っていく。そういう考え方のシフトが、前向きに生きていくために大事かなと思います。