とどまることを知らない韓国ドラマブーム。

当記事は、ライター・小澤サチエが、韓国俳優やドラマの魅力を語ります。


2024年も大ヒットを予感させる韓国ドラマが続々と配信を控えています。今回は2月に配信される、注目の韓国ドラマ2作品をピックアップしました。

チェ・ウシクがダークヒーローになって帰ってきた!『殺人者のパラドックス』
 


予告映像とあらすじを観て、これは絶対に面白い! と配信前から確信したのが、『殺人者のパラドックス』。本日2月9日にNetflixで配信されます!

『パラサイト 半地下の家族』の長男役で知られるチェ・ウシク主演。キム・ダミと共演した『その年、私たちは』(2021〜2022)以来のドラマ出演なので、約2年ぶり。待望のチェ・ウシク復帰作です!

チェ・ウシクのゆるくて気だるい感じがカッコいい! 写真:アフロ

あらすじは、というと……。

平凡な人生を送っていた大学生のイ・タンは、ある日意図せずして人を殺してしまう。ところがその事件をきっかけに、自身に悪人を識別する能力があると気づいたタンは、次々と殺人に手を染めていく。そして、そんな彼を執拗に追いかける刑事の姿があった……。

 

殺人を次々と繰り返していく大学生、イ・タンを演じるのがチェ・ウシクです。前作『その年、私たちは』が青春ラブストーリーだったのに対して、今回はガラリとイメージを変えたサスペンススリラー。

しかしウシクは『The Witch 魔女』『狩りの時間』など、映画ではダークな作品の出演が多いです。『パラサイト』も然り、悪事に手を染めながらも決して嫌われ者の悪役になることはなく、観るものを惹きつけていくキャラを演じるのがうまいので、ダークヒーローものはぴったりなのかもしれません。

チェ・ウシクの魅力は、どこか気だるくゆる〜い雰囲気。優等生タイプのイケメンよりも、なぜかこういうタイプに惹きつけられてしまうんですよね……。

今作『殺人者のパラドックス』では、どんな殺人鬼の演技を見せてくれるのでしょうか。

悪役も魅力的に演じてしまうチェ・ウシクは、ダークヒーローが似合う! 写真:アフロ

そして、主人公を追いかける刑事を演じるのは『私の解放日誌』のソン・ソック。チェ・ウシクVSソン・ソックの闘いが見どころとなりそうです。


製作費21億円!?25歳のカリスマ、イ・ジェウクの財閥ドラマ『ロイヤル・ローダー』
 


『還魂』が大ヒットしたイ・ジェウクの新作ドラマも決定。2月28日にDisney+(ディズニープラス)で配信される『ロイヤル・ローダー』です。

あらすじは、底辺からのぼり詰め、韓国最高の財閥の王座を手に入れようと奮闘する物語。

殺人者の父親のせいで世の中から逃げたハン・テオ、韓国最高の財閥家カンオグループの婚外子カン・インハ、そして借金取りの父親を持つナ・ヘウォンは、ある同盟を結ぶ。最も低いところから最も高いところに上り詰めるため、彼らの計画が始まる……。

殺人者の息子役を演じるイ・ジェウクの、華麗なる下剋上ストーリーが見られるのでしょうか。財閥モノの作品は初めてですが、すでに公開されている映像を見るかぎり、スーツ姿がめちゃくちゃカッコいい! ストーリーも非常に面白そうで、スカッとするような展開を期待したいですね。

『還魂』ではたくさん胸キュンさせてくれたイ・ジェウク 写真:アフロ

25歳という若さで、あれよあれよという間にスターの座に上り詰めていたイ・ジェウク。最初の頃は、『恋愛ワードを入力してください』『偶然見つけたハル』『ドドソソララソ』などの出演作品の影響で、ラブコメ向きかと思っていました。ところが気づいたら、いつのまにか演技派のイメージに……!

『還魂』が大成功してトップスターに上り詰め、さらにその後は映画『キル・ボクスン』やドラマ『もうすぐ死にます』へのカメオ出演(特別出演)で、短い時間の出演でとんでもないインパクトを残すことにより、演技力を見せつけました。

若くしてカリスマ性たっぷりのイ・ジェウク。そんな彼が選んだ新作『ロイヤル・ローダー』、期待大です。ちなみに製作費約21億円の大作だと言われています……!

若くしてカリスマ性溢れるオーラがすごい! 写真:アフロ

以上、2月に配信される注目の2作品を紹介しました。まずはさっそく、今夜配信スタートの『殺人者のパラドックス』から鑑賞したいと思います!


構成/山本理沙
 

 

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