とどまることを知らない韓国ドラマブーム。
当記事は、ライター・小澤サチエが、韓国俳優やドラマの魅力を語ります。
今回ご紹介するのは、Prime Videoで配信中の韓国ドラマ『もうすぐ死にます』。
ショッキングなタイトルですが、世界中で再生回数が伸び続け、大ヒットを記録。正直、私が最近観た韓国ドラマの中で、ぶっちぎりに面白い!
エピソードごとに特別出演するキャストの超豪華な顔ぶれも話題になりました。
『もうすぐ死にます』は、自殺した主人公が、12回の人生をやり直すことになる転生系ファンタジードラマ。
7年間就職が決まらず、全財産まで失ってしまったソ・イングク演じるイジェは、絶望から自ら死を選んでしまいます。死後の世界で、イジェの前に現れたのは、パク・ソダム演じる「死」。「死」は、死を軽んじたイジェに罰を与えるため、地獄行きの前に、12回の死を経験させることに……。
大物とイケメンだらけ!毎回変わるカメオ出演の俳優陣が豪華すぎる!
本作の魅力のひとつが、出演キャストの豪華ぶり。主人公のイジェを演じるのは『空から降る一億の星』『美男堂の事件手帖』などで大人気のソ・イングク。そして「死」を演じるのは、『パラサイト 半地下の家族』の長女役で知られるパク・ソダム。
イジェの恋人ジス役は、『還魂』2のヒロイン、コ・ユンジョン。さらに財閥3世パク・テウ役は『ペーパー・ハウス・コリア』などで大人気のワイルドイケメン、キム・ジフン。
メインキャストだけでも十分に豪華ですが、毎回エピソードごとに変わるカメオ出演(メインキャストではないが、限られたエピソードや短いシーンで特別出演すること)のキャストが、韓国ドラマファンはウハウハの大物俳優ばかり!
自ら命を絶ってしまったイジェに対して、「死」は“死を軽視した罰として、12回死ぬ”という裁きを下します。「いずれ死を迎える12人の体にイジェの魂が乗り移り、どの体で目覚めても必ず死ぬ。12回、死の苦しみを味わえ」と命じられるのです。
そして、イジェが転生する人物を演じるのは……『還魂』のイ・ジェウク、『ザ・グローリー』で大ブレイクのイ・ドヒョン、SUPER JUNIORのシウォン、『サイコだけど大丈夫』のオ・ジョンセ、『じれったいロマンス』のソンフンなど、トップクラスの人気俳優ばかり。これほど出演陣が豪華な韓国ドラマがかつてあったでしょうか……!? 私の大好きなイケメン俳優も続々と登場して、その顔ぶれに驚かされました。
「死」に予告されたとおり、イジェは、毎回誰かに転生して目覚めては、結局死に至る……という“生と死”を繰り返すのですが、「次は誰が登場するんだろう?」とワクワクしながら観てしまいます。
そして、俳優たちの緻密な演技もお見事。性別や年齢に関係なくどの俳優も、本当にイジェの魂が入り込んだのはないかと錯覚させるほどの演技力で、圧倒されっぱなし。
おそらく俳優たちが意識したのは、主人公のイジェが転生したかのように見せる演技だけではありません。1人の魂が12回の生死を繰り返していくというストーリー上、誰かの人生で得た知識や経験は、次のキャラの人生にも受け継がれていくのです。
つまり、他の俳優たちが演じた別のキャラも背負いながら、リレーのように演技をしていったのではないか……と感じました。
イジェという1人の青年が、姿形を変えながら12回の人生を繰り返し、少しずつ成長と変化をしているように見えて、観ている方も没入せずにいられません。『もうすぐ死にます』は、俳優陣が全員で繋がって作り出した一つの作品という印象を受けました(共演シーンは一切ないのにも関わらず、なんという連帯感!)。
個人的に見どころだと思ったのは、イケメン俳優キム・ジェウクのサイコパスな殺人鬼役。キム・ジェウクはかつて『ボイス~112の奇跡~』で殺人鬼を演じたことがあり、鳥肌モノの演技が非常に高く評価されました。そんなジェウクの悪役がまた見られるなんて……!
さらには、同じくサイコな悪役俳優として名高いキム・ジフンとのおぞましい対決シーンが出てきます。キム・ジフンVSキム・ジェウクというイケメンサイコパス対決は、他では絶対にお目にかかれないものでしょう。
- 1
- 2
Comment