2024年2月23日(金・祝)より全国公開される韓国映画『ソウルメイト』
ドラマ『梨泰院クラス』のヒロイン・イソ役で知られるキム・ダミが主演を務めます。

2人の女性の半生と友情を描いた物語。ノスタルジックで柔らかな世界観の中に、切なさを秘めたストーリーが心を大きく揺さぶります。

当記事では、韓国ドラマライター・小澤サチエが、本作品の魅力を語ります。

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『ソウルメイト』あらすじ:ミソとハウンは小学生からの大親友。性格も価値観も育ってきた環境も正反対だが、唯一の共通点は絵を描くのが好きなことだった。ずっと一緒に生きていくと約束する2人だったが、17歳の夏、ハウンに恋人ジヌができたことで少しずつ気持ちがすれ違っていく。そんな中、ミソは済州島を離れてソウルで暮らすことを決意。しかし、ソウルでの暮らしは精神的にも肉体的にも過酷だった。生きていくだけで必死な日々を過ごしていたミソだが、ハウンには絵の勉強をしながら旅をしていると嘘の手紙を送っていた。そして16年目のある日、ハウンはミソに“ある秘密”を残して忽然と姿を消してしまう。

物語の始まりは、公募展で大賞に選ばれた1枚の肖像画。その絵についてわかっているのは、ハウンという作家名だけ。そしてそこに描かれているのは、キム・ダミ演じる主人公のミソでした。

ミソとハウンは、子どもの頃からの大親友。ハウンは、1枚の絵を残して忽然と姿を消してしまいます。ハウンは一体どこへ行ってしまったのか……。彼女が書いたブログを辿りながら、次第に過去と真実が紐解かれていく……というストーリー。

温かさと切なさが共存するエモーショルな空気感と、ブログを読み進めながらハウンが残した謎を解き明かしていくというミステリー要素が没入感を高めます。

 

2000年代初頭を描いた、ノスタルジックで美しい映像
 

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私たちを魅了するのは、映像から漂うノスタルジックな世界観。特に前半は、ミソとハウンが生まれ育った済州島での回想シーンが続きます。

本作は、第93回アカデミー賞国際長編映画賞にノミネートされた『少年の君』のデレク・ツァンによる中国映画『ソウルメイト/七月と安生』のリメイクで、韓国・済州島を舞台に新しく生まれ変わりました。

前半は、豊かな自然に恵まれた済州島を背景に、2人の青春がたっぷりと描かれています。色鮮やかで柔らかな風景描写はどこか懐かしくて、観ている私たちまで温かい日の光に包まれているような、優しい気持ちにさせてくれます。

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先日、韓国映画『同感〜時が交差する初恋〜』についての紹介記事でも書きましたが、最近はレトロなコンテンツが流行中。本作の前半でも、2000年代初頭を描いており、ガラケーやゲーセンなども出てきて懐かしさに心くすぐられます。多くの人が自分の青春時代に思いを馳せるのではないでしょうか。

特にミソとハウンがダンスシミュレーションゲームで踊るシーンは、2人の息がぴったり合っていて、非常にエネルギッシュでした。

 
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